数学B 事象の独立 問題 1 解説

方針・初手
3回の硬貨投げでは、起こりうる結果をすべて書き出すのが最も確実である。表を $H$、裏を $T$ とすると、全事象は $8$ 通りで、それぞれ同様に確からしい。
解法1
全事象は
$$ HHH,\ HHT,\ HTH,\ HTT,\ THH,\ THT,\ TTH,\ TTT $$
の $8$ 通りである。
事象 $E$ は「1回目に表が出る」ことであるから、
$$ E={HHH,\ HHT,\ HTH,\ HTT} $$
である。よって、
$$ P(E)=\frac{4}{8}=\frac{1}{2} $$
である。
事象 $F$ は「少なくとも2回表が出る」ことであるから、
$$ F={HHH,\ HHT,\ HTH,\ THH} $$
である。よって、
$$ P(F)=\frac{4}{8}=\frac{1}{2} $$
である。
事象 $G$ は「3回とも同じ面である」ことであるから、
$$ G={HHH,\ TTT} $$
である。よって、
$$ P(G)=\frac{2}{8}=\frac{1}{4} $$
である。
次に、$E\cap F$ は「1回目に表が出て、かつ少なくとも2回表が出る」事象である。
$$ E\cap F={HHH,\ HHT,\ HTH} $$
したがって、
$$ P(E\cap F)=\frac{3}{8} $$
である。
また、$E\cap G$ は「1回目に表が出て、かつ3回とも同じ面である」事象である。
$$ E\cap G={HHH} $$
したがって、
$$ P(E\cap G)=\frac{1}{8} $$
である。
事象 $E$ と $F$ が独立であるための条件は、
$$ P(E\cap F)=P(E)P(F) $$
である。ここで、
$$ P(E)P(F)=\frac{1}{2}\cdot\frac{1}{2}=\frac{1}{4} $$
であるが、
$$ P(E\cap F)=\frac{3}{8} $$
なので、
$$ P(E\cap F)\ne P(E)P(F) $$
である。よって、$E$ と $F$ は独立ではない。
次に、事象 $E$ と $G$ について調べる。
$$ P(E)P(G)=\frac{1}{2}\cdot\frac{1}{4}=\frac{1}{8} $$
であり、
$$ P(E\cap G)=\frac{1}{8} $$
である。したがって、
$$ P(E\cap G)=P(E)P(G) $$
が成り立つので、$E$ と $G$ は独立である。
解説
独立性を調べるときは、直感だけで判断してはいけない。必ず
$$ P(A\cap B)=P(A)P(B) $$
が成り立つかどうかを確認する。
$E$ と $F$ については、1回目に表が出ると「少なくとも2回表が出る」可能性が高くなるため、独立ではない。
一方、$E$ と $G$ については、「3回とも同じ面である」とわかったとき、その結果は $HHH$ または $TTT$ の2通りであり、1回目が表である確率はその中でちょうど $\frac{1}{2}$ である。これはもとの $P(E)=\frac{1}{2}$ と変わらないため、独立である。
答え
(1)
$$ P(E)=\frac{1}{2},\quad P(F)=\frac{1}{2},\quad P(G)=\frac{1}{4} $$
$$ P(E\cap F)=\frac{3}{8},\quad P(E\cap G)=\frac{1}{8} $$
(2)
$$ P(E\cap F)=\frac{3}{8},\quad P(E)P(F)=\frac{1}{4} $$
より、$E$ と $F$ は独立ではない。
(3)
$$ P(E\cap G)=\frac{1}{8},\quad P(E)P(G)=\frac{1}{8} $$
より、$E$ と $G$ は独立である。
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