数学A 確率 問題 101 解説

方針・初手
$n$ 回目で初めて赤玉が出るためには,最初の $n-1$ 回では赤玉が出ず,$n$ 回目に赤玉が出ればよい。
さらに,$n$ 回目の赤玉によって 4 色すべてが記録済みになるためには,最初の $n-1$ 回の中で白玉・青玉・黄玉の 3 色がすべて少なくとも 1 回ずつ出ている必要がある。
したがって,最初の $n-1$ 回に赤玉が出ず,かつ白・青・黄の 3 色がすべて出る確率を求め,最後に $n$ 回目に赤玉が出る確率を掛ける。
解法1
最初の $n-1$ 回の各試行について,赤玉以外の白玉・青玉・黄玉のどれかが出る並びを考える。
$n-1$ 回すべてで赤玉が出ない並びの総数は,白・青・黄の 3 色から選ぶので
$$ 3^{n-1} $$
通りである。
このうち,白・青・黄の 3 色がすべて出ている並びの数を包除原理で数える。
3 色のうち少なくとも 1 色が出ない並びを除けばよい。
ある 1 色が出ない並びは,残り 2 色から選ぶので
$$ 2^{n-1} $$
通りである。出ない色の選び方は 3 通りあるから,これを
$$ 3 \cdot 2^{n-1} $$
通り引く。
ただし,2 色が出ない並び,すなわち 1 色だけで構成される並びは二重に引かれている。これは 3 通りあるので足し戻す。
よって,最初の $n-1$ 回で赤玉が出ず,かつ白・青・黄の 3 色がすべて出る並びの数は
$$ 3^{n-1}-3\cdot 2^{n-1}+3 $$
である。
各試行では 4 色が等確率で出るので,最初の $n-1$ 回と $n$ 回目を合わせた $n$ 回分の全事象数は
$$ 4^n $$
通りである。
$n$ 回目は赤玉でなければならないので,条件を満たす並びの数は
$$ 3^{n-1}-3\cdot 2^{n-1}+3 $$
通りである。
したがって,求める確率は
$$ \frac{3^{n-1}-3\cdot 2^{n-1}+3}{4^n} $$
である。
解法2
最初の $n-1$ 回について考える。$n$ 回目に赤玉が出る確率は
$$ \frac{1}{4} $$
である。
また,最初の $n-1$ 回で赤玉が一度も出ず,白・青・黄の 3 色がすべて出る確率を求める。
最初の $n-1$ 回で赤玉が出ない確率は
$$ \left(\frac{3}{4}\right)^{n-1} $$
である。
この条件のもとでは,出る色は白・青・黄の 3 色が等確率である。したがって,$n-1$ 回の中で白・青・黄の 3 色がすべて出る条件付き確率は,包除原理より
$$ 1-3\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}+3\left(\frac{1}{3}\right)^{n-1} $$
である。
よって,求める確率は
$$ \left(\frac{3}{4}\right)^{n-1} \left\{ 1-3\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}+3\left(\frac{1}{3}\right)^{n-1} \right\} \cdot \frac{1}{4} $$
である。これを整理すると,
$$ \frac{3^{n-1}-3\cdot 2^{n-1}+3}{4^n} $$
となる。
解説
この問題では,「$n$ 回目に初めて赤玉が出る」という条件だけでなく,「その時点で 4 種類すべてが記録済み」という条件を同時に満たす必要がある。
赤玉は $n$ 回目に初めて出るので,最初の $n-1$ 回には赤玉は出ない。そのため,4 色すべてが記録済みになるには,最初の $n-1$ 回の間に白・青・黄がすべて出ていなければならない。
したがって本質は,「長さ $n-1$ の列で,3 種類すべてが少なくとも 1 回ずつ現れるものを数える」ことである。この部分に包除原理を使うのが標準的である。
答え
$$ \boxed{\frac{3^{n-1}-3\cdot 2^{n-1}+3}{4^n}} $$
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