数学A 整数問題 問題 96 解説

方針・初手
(1) は $n^3+2n$ を、3の倍数であることが分かりやすい形に変形する。
(2) は「すべての自然数 $n$ で成り立つ」という命題なので、1つでも成り立たない自然数を見つければ偽であることを示せる。
解法1
まず (1) を示す。
$$ n^3+2n=n^3-n+3n $$
と変形する。ここで
$$ n^3-n=n(n^2-1)=n(n-1)(n+1) $$
である。
$n-1,n,n+1$ は連続する3つの整数であるから、この中には必ず3の倍数が1つ含まれる。したがって
$$ n(n-1)(n+1) $$
は3の倍数である。
また、$3n$ も3の倍数である。よって、3の倍数どうしの和
$$ n^3+2n=n(n-1)(n+1)+3n $$
も3の倍数である。
したがって、任意の自然数 $n$ に対して $n^3+2n$ は3の倍数である。
次に (2) を示す。
命題
「$n$ を自然数とするとき、$n^2+n+41$ は素数である。」
が真であるためには、すべての自然数 $n$ について $n^2+n+41$ が素数でなければならない。
そこで $n=40$ とすると、
$$ n^2+n+41=40^2+40+41 $$
であるから、
$$ 40^2+40+41=1600+40+41=1681 $$
となる。
一方、
$$ 1681=41^2 $$
である。
したがって、
$$ 40^2+40+41=41^2 $$
は $1$ と自分自身以外の約数 $41$ をもつので、素数ではない。
よって、自然数 $n=40$ で命題は成り立たない。したがって、この命題は偽である。
解説
(1) は合同式を使っても解けるが、$n^3+2n=n^3-n+3n$ と見ると、連続する3整数の積が現れるため、3の倍数であることが自然に分かる。
(2) のような「$n$ を自然数とするとき〜である」という形の命題は、通常「すべての自然数 $n$ について成り立つ」という意味である。したがって、偽であることを示すには反例を1つ挙げれば十分である。
この問題では $n=40$ とすると
$$ n^2+n+41=41^2 $$
となり、素数でないことが一目で分かる。
答え
(1)
任意の自然数 $n$ に対して、$n^3+2n$ は3の倍数である。
(2)
命題は偽である。反例は $n=40$ であり、
$$ 40^2+40+41=41^2 $$
となるので、素数ではない。
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