数学B 確率分布 問題 7 解説

方針・初手
各硬貨について、表が出ればその金額を加え、裏なら $0$ 円を加えると考える。
期待値は「各硬貨の金額 $\times$ 表が出る確率」をすべて足せばよい。確率は、合計金額が $100$ 円以上になる場合を直接数えるより、$100$ 円未満になる場合を余事象で数えると処理しやすい。
解法1
10円硬貨2枚、50円硬貨2枚、100円硬貨2枚をそれぞれ区別して考える。
1枚の硬貨について、表が出る確率は $\dfrac{1}{2}$ である。したがって、各硬貨の金額の期待値への寄与は、その金額の半分である。
よって、合計金額の期待値は
$$ 2\cdot 10\cdot \frac{1}{2}+2\cdot 50\cdot \frac{1}{2}+2\cdot 100\cdot \frac{1}{2} $$
である。これを計算すると
$$ 10+50+100=160 $$
となる。
したがって、合計金額の期待値は $160$ 円である。
次に、合計金額が $100$ 円以上になる確率を求める。
6枚の硬貨の表裏の出方はすべて同様に確からしく、その総数は
$$ 2^6=64 $$
通りである。
ここで、合計金額が $100$ 円未満になる場合を数える。
100円硬貨が1枚でも表なら、合計金額は少なくとも $100$ 円になる。したがって、$100$ 円未満になるには、100円硬貨2枚がともに裏でなければならない。
このとき、10円硬貨2枚と50円硬貨2枚だけで合計が $100$ 円未満になる場合を考える。
50円硬貨が2枚とも表なら、それだけで $100$ 円になるので不適である。よって、50円硬貨の表の枚数は $0$ 枚または $1$ 枚である。
(i) 50円硬貨の表が $0$ 枚のとき
10円硬貨は何枚表でも、合計は最大で $20$ 円であり、$100$ 円未満である。
この場合の出方は
$$ 1\cdot 4=4 $$
通りである。
(ii) 50円硬貨の表が $1$ 枚のとき
10円硬貨は何枚表でも、合計は最大で
$$ 50+20=70 $$
円であり、$100$ 円未満である。
50円硬貨2枚のうち表になる1枚の選び方は $2$ 通り、10円硬貨2枚の表裏の出方は $4$ 通りなので、この場合の出方は
$$ 2\cdot 4=8 $$
通りである。
したがって、100円硬貨2枚がともに裏で、かつ合計が $100$ 円未満になる出方は
$$ 4+8=12 $$
通りである。
よって、合計金額が $100$ 円未満になる確率は
$$ \frac{12}{64}=\frac{3}{16} $$
である。
したがって、合計金額が $100$ 円以上になる確率は、その余事象より
$$ 1-\frac{3}{16}=\frac{13}{16} $$
である。
解説
期待値は、すべての場合を列挙しなくても、各硬貨ごとの期待値を足せば求められる。これは期待値の線形性によるもので、硬貨の表裏が独立であることを細かく使わなくてもよい。
一方、確率については、合計金額が $100$ 円以上になる場合を直接数えると場合分けが増えやすい。100円硬貨が1枚でも表なら条件を満たすため、むしろ「100円未満になる場合」を数える方が簡潔である。
答え
$$ [エ]=160 $$
$$ [オ]=\frac{13}{16} $$
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