数学A 確率 問題 57 解説

方針・初手
この $3\times 3$ の格子点で、3点を通る直線は、横に3本、縦に3本、斜めに2本で、合計
$$ 3+3+2=8 $$
本である。
選ばれた $n$ 個の点の中に、この8本のうち何本が完全に含まれるかを数えればよい。
解法1
(1)
$n=3$ のとき
9個の点から3個を選ぶ総数は
$$ {}_{9}\mathrm{C}_{3}=84 $$
である。
$X=1$ となるのは、選んだ3点がちょうど1本の直線上にある場合である。3点を通る直線は8本あるので、有利な選び方は
$$ 8 $$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{8}{{}_{9}\mathrm{C}_{3}} &= \frac{8}{84} \\ \frac{2}{21} \end{aligned} $$
である。
(2)
$n=4$ のとき
9個の点から4個を選ぶ総数は
$$ {}_{9}\mathrm{C}_{4}=126 $$
である。
まず、3点を通る直線を1本選ぶ。この選び方は8通りである。その直線上にない点は
$$ 9-3=6 $$
個あるので、4個目の点の選び方は6通りである。
よって、有利な選び方は
$$ 8\cdot 6=48 $$
通りである。
4点の中に異なる2本の3点直線が含まれることはない。なぜなら、異なる2本の3点直線は高々1点しか共有しないため、2本を含むには少なくとも
$$ 3+3-1=5 $$
個の点が必要だからである。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{48}{{}_{9}\mathrm{C}_{4}} &= \frac{48}{126} \\ \frac{8}{21} \end{aligned} $$
である。
(3)
$n=5$ のとき
9個の点から5個を選ぶ総数は
$$ {}_{9}\mathrm{C}_{5}=126 $$
である。
$X=2$ となるためには、選ばれた5点の中に、3点を通る直線がちょうど2本含まれればよい。
異なる2本の3点直線がともに含まれるには、2本の直線の和集合が5点以下でなければならない。異なる2本の直線は高々1点しか共有しないので、2本が交わる場合に限り、和集合の点の個数は
$$ 3+3-1=5 $$
となる。
したがって、5点の選び方は「交わる2本の3点直線の和集合」として数えればよい。
3点を通る8本の直線のうち、交わる2本の組を数える。
横の直線と縦の直線の組は
$$ 3\cdot 3=9 $$
通りである。
横の直線と斜めの直線の組は
$$ 3\cdot 2=6 $$
通りである。
縦の直線と斜めの直線の組は
$$ 3\cdot 2=6 $$
通りである。
2本の斜めの直線の組は
$$ 1 $$
通りである。
よって、交わる2本の3点直線の組は
$$ 9+6+6+1=22 $$
通りである。
このとき得られる5点集合には、選んだ2本以外の3点直線は含まれない。したがって、有利な選び方は22通りである。
よって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{22}{{}_{9}\mathrm{C}_{5}} &= \frac{22}{126} \\ \frac{11}{63} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では、まず「3点を通る直線」が格子内に何本あるかを正確に数えることが重要である。横3本、縦3本、斜め2本の合計8本であり、それ以外に3個の格子点を通る直線はない。
$n=4$ では、2本の3点直線を同時に含むには少なくとも5点が必要なので、1本の直線とその外の1点を選ぶだけでよい。
$n=5$ では、2本の3点直線を含むには、それらが交わっている必要がある。交わらない2本では6点必要になるため、5点の中には入らない。この「2本の直線の和集合が5点になる」という見方が核心である。
答え
(1)
$$ \frac{2}{21} $$
(2)
$$ \frac{8}{21} $$
(3)
$$ \frac{11}{63} $$
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