数学A 数列・確率(数B) 問題 43 解説
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方針・初手
$b_n$ はそのまま扱うより、次の漸化式で見るとよい。
$$ b_{n+1}=a_1b_n+a_{n+1} $$
したがって、$b_n$ が $7$ の倍数かどうかだけに注目し、$7$ で割った余りの推移を考える。
解法1
まず、$a_1=c$ と固定する。ただし $c=1,2,\dots,6$ である。
このとき
$$ b_{n+1}=cb_n+a_{n+1} $$
であるから、$b_{n+1}$ が $7$ の倍数となる条件は
$$ cb_n+a_{n+1}\equiv 0 \pmod{7} $$
である。
ここで $c$ は $7$ の倍数でないので、$b_n\not\equiv 0\pmod{7}$ のとき、$cb_n$ も $7$ の倍数でない。したがって
$$ a_{n+1}\equiv -cb_n \pmod{7} $$
を満たす $a_{n+1}$ は、$1,2,\dots,6$ の中にただ1つ存在する。
一方、$b_n\equiv 0\pmod{7}$ のときは
$$ cb_n+a_{n+1}\equiv a_{n+1}\pmod{7} $$
であり、$a_{n+1}=1,2,\dots,6$ だから $7$ の倍数にはならない。
よって、$a_1=c$ と固定したときに $b_n$ が $7$ の倍数となる確率を $q_n$ とおくと、
$$ q_{n+1}=\frac{1-q_n}{6} $$
が成り立つ。
また、
$$ b_1=a_1 $$
であり、$a_1=1,2,\dots,6$ だから $b_1$ は $7$ の倍数でない。よって
$$ q_1=0 $$
である。
したがって
$$ q_2=\frac{1-q_1}{6}=\frac{1}{6} $$
となる。ゆえに
$$ p_1=0,\qquad p_2=\frac{1}{6} $$
である。
次に、漸化式
$$ q_{n+1}=\frac{1-q_n}{6} $$
を解く。定数解を $\alpha$ とすると、
$$ \alpha=\frac{1-\alpha}{6} $$
より
$$ 7\alpha=1 $$
であるから、
$$ \alpha=\frac{1}{7} $$
である。
そこで
$$ \begin{aligned} q_{n+1}-\frac{1}{7} &= -\frac{1}{6}\left(q_n-\frac{1}{7}\right) \end{aligned} $$
となる。よって
$$ \begin{aligned} q_n-\frac{1}{7} &= \left(-\frac{1}{6}\right)^{n-1} \left(q_1-\frac{1}{7}\right) \end{aligned} $$
である。
$q_1=0$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} q_n-\frac{1}{7} &= -\frac{1}{7}\left(-\frac{1}{6}\right)^{n-1} \end{aligned} $$
したがって
$$ q_n= \frac{1}{7} \left\{ 1-\left(-\frac{1}{6}\right)^{n-1} \right\} $$
である。
この値は固定した $a_1=c$ に依存しない。したがって、$a_1$ を固定しない元の確率 $p_n$ も同じ値になり、
$$ p_n= \frac{1}{7} \left\{ 1-\left(-\frac{1}{6}\right)^{n-1} \right\} $$
である。
解説
この問題の核心は、$b_n$ の定義式をそのまま計算するのではなく、
$$ b_{n+1}=a_1b_n+a_{n+1} $$
という形に直す点である。
$b_n$ が $7$ の倍数でないときは、次の出目 $a_{n+1}$ を1通りだけ選べば $b_{n+1}$ が $7$ の倍数になる。一方、$b_n$ がすでに $7$ の倍数なら、次に何を出しても $b_{n+1}$ は $7$ の倍数にならない。この対称性により、確率は簡単な一次漸化式に落ちる。
答え
(1)
$$ p_1=0,\qquad p_2=\frac{1}{6} $$
(2)
$$ p_n= \frac{1}{7} \left\{ 1-\left(-\frac{1}{6}\right)^{n-1} \right\} $$
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