数学A 整数問題 問題 33 解説

方針・初手
$n^9-n^3$ を因数分解し、$n$ が $3$ の倍数である場合とそうでない場合に分ける。
$n$ が $3$ の倍数でないときは、$n^2$ が $3$ で割ると $1$ 余ることを使い、$n^6-1$ が $9$ の倍数であることを示す。
解法1
まず、
$$ n^9-n^3=n^3(n^6-1) $$
と因数分解する。
(i)
$n$ が $3$ の倍数である場合
$n=3k$ とおける。このとき、
$$ n^3=(3k)^3=27k^3 $$
であるから、$n^3$ は $9$ の倍数である。
したがって、
$$ n^9-n^3=n^3(n^6-1) $$
も $9$ の倍数である。
(ii)
$n$ が $3$ の倍数でない場合
$n$ は $3$ で割ると $1$ または $2$ 余るので、どちらの場合も
$$ n^2 \equiv 1 \pmod{3} $$
が成り立つ。
よって、ある整数 $m$ を用いて
$$ n^2=3m+1 $$
と表せる。
このとき、
$$ n^6-1=(n^2)^3-1=(3m+1)^3-1 $$
である。これを展開すると、
$$ \begin{aligned} (3m+1)^3-1 &=27m^3+27m^2+9m+1-1\\ &=27m^3+27m^2+9m\\ &=9(3m^3+3m^2+m) \end{aligned} $$
となる。したがって、$n^6-1$ は $9$ の倍数である。
よって、
$$ n^9-n^3=n^3(n^6-1) $$
も $9$ の倍数である。
以上より、任意の整数 $n$ に対して、$n^9-n^3$ は $9$ で割り切れる。
解説
この問題では、まず $n^9-n^3$ を
$$ n^9-n^3=n^3(n^6-1) $$
と因数分解することが出発点である。
$n$ が $3$ の倍数なら $n^3$ の時点で $9$ の倍数になる。一方、$n$ が $3$ の倍数でないときは、$n^2$ が $3$ で割って $1$ 余ることを使う。
特に、
$$ n^2=3m+1 $$
とおいてから $n^6-1=(n^2)^3-1$ を展開すると、$9$ が因数として現れる。この処理により、すべての整数 $n$ を漏れなく扱える。
答え
任意の整数 $n$ に対して、
$$ n^9-n^3 $$
は $9$ で割り切れる。
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