数学A 整数問題 問題 60 解説

方針・初手
$n$ と $n^2+2$ がともに素数であるためには、まず $n$ 自身が素数でなければならない。
そこで、素数 $n$ を $2,3,3$ 以外の素数に分けて調べる。特に $3$ 以外の素数は $3$ で割った余りが $1$ または $2$ であり、その平方は $3$ で割って $1$ 余ることを用いる。
解法1
$n$ と $n^2+2$ がともに素数であるとする。このとき $n$ は素数である。
まず $n=2$ のとき、
$$ n^2+2=2^2+2=6 $$
であり、$6$ は素数でない。したがって $n=2$ は条件を満たさない。
次に $n=3$ のとき、
$$ n^2+2=3^2+2=11 $$
であり、$3$ も $11$ も素数である。したがって $n=3$ は条件を満たす。
あとは、$n$ が $3$ 以外の素数である場合を考える。このとき $n$ は $3$ で割り切れないから、
$$ n \equiv 1,\ 2 \pmod{3} $$
のいずれかである。したがって、
$$ n^2 \equiv 1 \pmod{3} $$
である。
よって、
$$ n^2+2 \equiv 1+2 \equiv 0 \pmod{3} $$
となる。つまり、$n^2+2$ は $3$ で割り切れる。
また、$n$ は $3$ 以外の素数なので $n \geqq 5$ であり、
$$ n^2+2 \geqq 5^2+2=27>3 $$
である。したがって、$n^2+2$ は $3$ で割り切れる $3$ より大きい自然数なので、素数ではない。
以上より、$n$ と $n^2+2$ がともに素数となるのは $n=3$ の場合に限られる。
解説
この問題の要点は、「$n$ 自身が素数である」という条件から、$n$ を素数として扱える点にある。
そのうえで、$3$ を法として考えると、$3$ で割り切れない整数の平方は必ず $1$ に合同になる。したがって、$3$ 以外の素数 $n$ では $n^2+2$ が必ず $3$ の倍数になってしまう。
$n=2$ の例外処理を忘れると結論が不完全になるため、$2,3,3$ 以外の素数の3つに分けるのが自然である。
答え
$n$ と $n^2+2$ がともに素数となるのは、
$$ n=3 $$
の場合に限られる。
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