数学A 整数問題 問題 64 解説

方針・初手
$a-b-8$ と $b-c-8$ をそれぞれ素数としておき、まず大小関係と偶奇を見る。特に、$a,b$ はともに奇素数になるため、$a-b-8$ は偶数の素数、すなわち $2$ に限られる。
解法1
$a-b-8$ と $b-c-8$ は素数であるから、正の整数である。したがって
$$ a-b-8\geq 2,\qquad b-c-8\geq 2 $$
より、
$$ a>b>c $$
である。
特に $b>c\geq 2$ なので、$b$ は $2$ ではない。よって $b$ は奇素数である。また $a>b\geq 3$ より、$a$ も奇素数である。
したがって、$a-b-8$ は
$$ \text{奇数}-\text{奇数}-\text{偶数} $$
であるから偶数である。これが素数なので、
$$ a-b-8=2 $$
となる。よって
$$ a=b+10 $$
である。
次に $b-c-8$ について考える。
(i) $c$ が奇素数のとき
$b$ も $c$ も奇数であるから、$b-c-8$ は偶数である。これが素数なので、
$$ b-c-8=2 $$
である。したがって
$$ b=c+10,\qquad a=b+10=c+20 $$
となる。
よって $c,c+10,c+20$ がすべて素数である必要がある。ここで $10\equiv 1 \pmod 3$、$20\equiv 2 \pmod 3$ だから、
$$ c,\ c+10,\ c+20 $$
は $3$ で割った余りがそれぞれ異なる。したがって、このうちちょうど1つは $3$ の倍数である。
いずれも素数であるため、$3$ の倍数であるものは $3$ 自身でなければならない。ところが $c+10>3,\ c+20>3$ なので、$3$ の倍数になれるのは $c$ だけである。よって
$$ c=3 $$
であり、
$$ b=13,\qquad a=23 $$
を得る。このとき
$$ a-b-8=23-13-8=2,\qquad b-c-8=13-3-8=2 $$
であり、条件を満たす。
(ii) $c=2$ のとき
このとき
$$ b-c-8=b-10 $$
である。これを素数 $q$ とおくと、
$$ q=b-10 $$
であるから、
$$ b=q+10,\qquad a=b+10=q+20 $$
となる。
したがって $q,q+10,q+20$ がすべて素数である。先ほどと同様に、これらは $3$ で割った余りがすべて異なるので、このうち1つは $3$ の倍数である。
$q+10>3,\ q+20>3$ は素数でなければならないため、$3$ の倍数にはなれない。よって
$$ q=3 $$
である。したがって
$$ b=13,\qquad a=23 $$
となる。このとき
$$ a-b-8=23-13-8=2,\qquad b-c-8=13-2-8=3 $$
であり、条件を満たす。
以上より、条件を満たす素数の組は
$$ (a,b,c)=(23,13,3),\ (23,13,2) $$
である。
解説
この問題の要点は、素数の偶奇を利用して $a-b-8=2$ を強制することである。$b-c-8$ については $c=2$ の場合だけ偶奇が変わるため、そこを場合分けする必要がある。
また、$x,x+10,x+20$ の3つを考えると、$10\equiv 1 \pmod 3$ であるため、これらは $3$ で割った余りがすべて異なる。よって必ず1つが $3$ の倍数になる。この観察により、候補が有限個に絞られる。
答え
$$ (a,b,c)=(23,13,2),\ (23,13,3) $$
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