数学A 整数問題 問題 75 解説

方針・初手
$3x+7y$ の形で表せるかどうかは、$3$ で割った余りに注目すると整理しやすい。
また、$2008=3x+7y$ の正の整数解の個数は、合同式で $y$ の形を決めてから、$x>0,\ y>0$ となる範囲を数える。
解法1
まず、$x,y$ は負でない整数とする。
$$ n=3x+7y $$
において、$7\equiv 1 \pmod 3$ であるから、
$$ n\equiv y \pmod 3 $$
である。
さらに、$y\geqq 3$ のとき、
$$ 3x+7y=3(x+7)+7(y-3) $$
と変形できるので、$y$ は $3$ 以上なら $3$ だけ減らしても、代わりに $x$ を $7$ 増やせば同じ $n$ を表せる。
したがって、$y$ は余りを代表する $0,1,2$ の場合だけを考えればよい。
(i)
$y=0$ のとき
$$ n=3x $$
であるから、$3,6,9,\dots$ は表せる。
(ii)
$y=1$ のとき
$$ n=3x+7 $$
であるから、$7,10,13,\dots$ は表せる。
(iii)
$y=2$ のとき
$$ n=3x+14 $$
であるから、$14,17,20,\dots$ は表せる。
よって、各余りについて最小の表せる数は次のようになる。
$$ \begin{array}{c|c} n \pmod 3 & \text{表せる最小の自然数} \\ \hline 0 & 3 \\ 1 & 7 \\ 2 & 14 \end{array} $$
したがって、表せない自然数は、それぞれの余りでこの最小値より小さいものを拾えばよい。
$3$ で割った余りが $1$ の自然数で $7$ より小さいものは
$$ 1,\ 4 $$
である。
$3$ で割った余りが $2$ の自然数で $14$ より小さいものは
$$ 2,\ 5,\ 8,\ 11 $$
である。
また、$3$ で割り切れる正の整数は $3,6,9,\dots$ とすべて表せるので、表せないものはない。
以上より、どのような負でない整数 $x,y$ を用いても $n=3x+7y$ の形で表せない自然数は
$$ 1,\ 2,\ 4,\ 5,\ 8,\ 11 $$
である。
次に、
$$ 2008=3x+7y $$
を満たす正の整数 $x,y$ の組を数える。
両辺を $3$ で割った余りで考えると、
$$ 2008\equiv 1 \pmod 3,\qquad 7y\equiv y \pmod 3 $$
より、
$$ y\equiv 1 \pmod 3 $$
である。
したがって、$y$ は正の整数なので、
$$ y=1+3k \qquad (k=0,1,2,\dots) $$
とおける。
これを $2008=3x+7y$ に代入すると、
$$ \begin{aligned} 2008&=3x+7(1+3k)\\ 2008&=3x+7+21k\\ 3x&=2001-21k\\ x&=667-7k \end{aligned} $$
となる。
$x$ も正の整数でなければならないから、
$$ 667-7k\geqq 1 $$
である。
これを解くと、
$$ 7k\leqq 666 $$
より、
$$ k\leqq 95 $$
である。
したがって、
$$ k=0,1,2,\dots,95 $$
の $96$ 個が対応する。
よって、$2008=3x+7y$ を満たす正の整数 $x,y$ の組は $96$ 個である。
解説
この問題の前半は、いわゆる「$3$ 円玉と $7$ 円玉で作れない金額」を調べる問題である。$3$ と $7$ は互いに素なので、ある程度大きい数はすべて表せる。実際には、$3$ で割った余りごとに、最小の表せる数を調べるのが簡潔である。
後半では、$x,y$ が正の整数である点に注意する。前半は負でない整数でよいが、後半は $x>0,\ y>0$ であるため、$k$ の範囲を決めるときに $x\geqq 1$ を使う必要がある。
答え
表せない自然数は
$$ 1,\ 2,\ 4,\ 5,\ 8,\ 11 $$
である。
また、$2008=3x+7y$ を満たす正の整数 $x,y$ の組は
$$ 96 $$
個である。
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