数学A 整数問題 問題 93 解説

方針・初手
多項式の各項を見ると、$z$ を含む部分と含まない部分をまとめるよりも、まず $x$ について整理すると共通因数が見えやすい。
解法1
まず $P(x,y,z)$ を $x$ について整理する。
$$ \begin{aligned} P(x,y,z) &=xyz-3xy-2xz+6x-yz+3y+2z-6\\ &=x(yz-3y-2z+6)-(yz-3y-2z+6)\\ &=(x-1)(yz-3y-2z+6) \end{aligned} $$
ここで
$$ yz-3y-2z+6=(y-2)(z-3) $$
であるから、
$$ P(x,y,z)=(x-1)(y-2)(z-3) $$
となる。
次に、$P(0,y,z)=1$ を考える。
$$ P(0,y,z)=(0-1)(y-2)(z-3)=-(y-2)(z-3) $$
したがって
$$ -(y-2)(z-3)=1 $$
より、
$$ (y-2)(z-3)=-1 $$
である。
整数の積が $-1$ となるのは、
$$ (y-2,z-3)=(1,-1),\ (-1,1) $$
の場合だけである。
よって、
$$ (y,z)=(3,2),\ (1,4) $$
である。
最後に、
$$ xyz-3xy-2xz-yz+6x+3y+2z-7=0 $$
を考える。左辺は
$$ P(x,y,z)-1 $$
であるから、条件は
$$ (x-1)(y-2)(z-3)-1=0 $$
すなわち
$$ (x-1)(y-2)(z-3)=1 $$
である。
$x,y,z$ は自然数なので、$x-1\geqq 0$ である。また積が $1$ だから $x-1\neq 0$ であり、
$$ x-1=1 $$
でなければならない。
したがって $x=2$ であり、
$$ (y-2)(z-3)=1 $$
を解けばよい。
整数の積が $1$ となるのは、
$$ (y-2,z-3)=(1,1),\ (-1,-1) $$
の場合である。
よって、
$$ (y,z)=(3,4),\ (1,2) $$
となる。
したがって、自然数の組 $(x,y,z)$ は
$$ (x,y,z)=(2,3,4),\ (2,1,2) $$
である。
解説
この問題の中心は、与えられた多項式を
$$ (x-1)(y-2)(z-3) $$
の形に因数分解することである。
特に、$xyz$、$xy$、$xz$、$x$ の項を先に $x$ でまとめると、
$$ x(yz-3y-2z+6) $$
が現れ、残りも同じ形の符号違いになっていることが分かる。
(2) と (3) は、因数分解後は整数の積が $\pm 1$ になる問題に帰着される。積が $\pm 1$ になる整数の組は限られているため、因数の候補をすべて調べればよい。
答え
(1)
$$ P(x,y,z)=(x-1)(y-2)(z-3) $$
(2)
$$ (y,z)=(3,2),\ (1,4) $$
(3)
$$ (x,y,z)=(2,3,4),\ (2,1,2) $$
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