数学B 数学的帰納法 問題 9 解説

方針・初手
$2^{2^{n+1}}$ は $\left(2^{2^n}\right)^2$ と書ける。したがって、まず $x=2^{2^n}$ とおいて、$x^2+1$ を $(x-1)(x+1)+2$ の形に変形する。
(2) は (1) の結果を使うと自然に数学的帰納法で示せる。特に、$a_n=2^{2^n}+1$ であるから
$$ 2^{2^n}-1=a_n-2 $$
である点が重要である。
解法1
まず
$$ a_n=2^{2^n}+1 $$
である。
(1) の証明
$n\geqq 0$ とする。
$$ a_{n+1}=2^{2^{n+1}}+1 $$
であり、$2^{n+1}=2\cdot 2^n$ だから
$$ 2^{2^{n+1}}=2^{2\cdot 2^n}=\left(2^{2^n}\right)^2 $$
となる。
ここで $x=2^{2^n}$ とおくと、
$$ a_{n+1}=x^2+1 $$
である。一方、
$$ (x-1)(x+1)+2=x^2-1+2=x^2+1 $$
だから、
$$ a_{n+1}=\left(2^{2^n}-1\right)\left(2^{2^n}+1\right)+2 $$
となる。
ここで $2^{2^n}+1=a_n$ より、
$$ a_{n+1}=\left(2^{2^n}-1\right)a_n+2 $$
が成り立つ。
よって、$n\geqq 0$ のとき
$$ a_{n+1}=\left(2^{2^n}-1\right)a_n+2 $$
である。
(2) の証明
$n\geqq 1$ に対して
$$ a_n=a_0a_1\cdots a_{n-1}+2 $$
が成り立つことを数学的帰納法で示す。
まず $n=1$ のとき、
$$ a_0=2^{2^0}+1=2^1+1=3 $$
であり、
$$ a_1=2^{2^1}+1=2^2+1=5 $$
である。したがって
$$ a_0+2=3+2=5=a_1 $$
となるので、$n=1$ のとき成り立つ。
次に、ある $k\geqq 1$ に対して
$$ a_k=a_0a_1\cdots a_{k-1}+2 $$
が成り立つと仮定する。このとき
$$ a_0a_1\cdots a_{k-1}=a_k-2 $$
である。
また、$a_k=2^{2^k}+1$ より
$$ a_k-2=2^{2^k}-1 $$
である。したがって
$$ a_0a_1\cdots a_{k-1}=2^{2^k}-1 $$
となる。
(1) より、
$$ a_{k+1}=\left(2^{2^k}-1\right)a_k+2 $$
であるから、上の等式を代入して
$$ a_{k+1}=\left(a_0a_1\cdots a_{k-1}\right)a_k+2 $$
となる。よって
$$ a_{k+1}=a_0a_1\cdots a_{k-1}a_k+2 $$
である。
これは、$n=k+1$ のときにも
$$ a_n=a_0a_1\cdots a_{n-1}+2 $$
が成り立つことを意味する。
以上より、数学的帰納法によって、すべての $n\geqq 1$ に対して
$$ a_n=a_0a_1\cdots a_{n-1}+2 $$
が成り立つ。
解説
この数列はフェルマー数型の数列であり、基本的な変形は
$$ x^2+1=(x-1)(x+1)+2 $$
である。
(1) では $x=2^{2^n}$ とおくことで、$a_{n+1}$ を $a_n$ を含む形に変形する。
(2) では、(1) の係数 $2^{2^n}-1$ が
$$ a_n-2 $$
に等しいことを利用する。帰納法の仮定から $a_n-2=a_0a_1\cdots a_{n-1}$ が得られるので、(1) に代入すれば次の段階の積の形が現れる。
答え
(1)
$n\geqq 0$ のとき、
$$ a_{n+1}=\left(2^{2^n}-1\right)a_n+2 $$
が成り立つ。
(2)
$n\geqq 1$ のとき、
$$ a_n=a_0a_1\cdots a_{n-1}+2 $$
が成り立つ。
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