数学B 2項間漸化式 問題 12 解説

方針・初手
各漸化式を、差または比の形に直して積み重ねる。特に (3), (4) は $c_n-2n$ $d_n-2n$ を新しい数列とみなすと、(2) と同じ形になる。
解法1
(1)
漸化式
$$ a_{n+1}=a_n+n $$
より、
$$ a_{k+1}-a_k=k $$
である。これを $k=1,2,\dots,n-1$ について加えると、左辺は中間項が消えて
$$ a_n-a_1=1+2+\cdots+(n-1) $$
となる。$a_1=0$ より、
$$ a_n=\frac{n(n-1)}{2} $$
である。
(2)
漸化式
$$ b_{n+1}=2^n b_n $$
より、
$$ \frac{b_{n+1}}{b_n}=2^n $$
である。これを $n=1$ から $n-1$ まで掛け合わせると、
$$ \frac{b_n}{b_1}=2^1\cdot 2^2\cdots 2^{n-1} $$
となる。$b_1=1$ だから、
$$ b_n=2^{1+2+\cdots+(n-1)} $$
である。したがって、
$$ b_n=2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
を得る。
(3)
漸化式
$$ c_{n+1}-2(n+1)=2^n(c_n-2n) $$
において、
$$ x_n=c_n-2n $$
とおく。すると
$$ x_{n+1}=2^n x_n $$
となる。
初期値は
$$ x_1=c_1-2=2-2=0 $$
である。したがって $x_1=0$ から順に $x_n=0$ が成り立つので、
$$ c_n-2n=0 $$
すなわち
$$ c_n=2n $$
である。
(4)
漸化式
$$ d_{n+1}-2(n+1)=2^n(d_n-2n) $$
において、
$$ y_n=d_n-2n $$
とおく。すると
$$ y_{n+1}=2^n y_n $$
となる。
初期値は
$$ y_1=d_1-2=3-2=1 $$
である。よって (2) と同様に、
$$ y_n=2^{1+2+\cdots+(n-1)} $$
であるから、
$$ y_n=2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
となる。したがって、
$$ d_n-2n=2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
より、
$$ d_n=2n+2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
である。
解説
(1) は差を足し上げる基本形であり、階差数列を用いる問題である。
(2) は比を掛け合わせる形であり、指数の和
$$ 1+2+\cdots+(n-1)=\frac{n(n-1)}{2} $$
を使う。
(3), (4) はそのまま解こうとせず、$c_n-2n$ $d_n-2n$ をひとまとまりとして見ることが重要である。これにより、いずれも (2) と同じ形の漸化式に変形できる。
答え
(1)
$$ a_n=\frac{n(n-1)}{2} $$
(2)
$$ b_n=2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
(3)
$$ c_n=2n $$
(4)
$$ d_n=2n+2^{\frac{n(n-1)}{2}} $$
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