数学B 2項間漸化式 問題 34 解説

方針・初手
漸化式
$$ a_{n+1}=2a_n+2^{n+2} $$
では、右辺の非同次項が $2^n$ の形をしている。そこで $a_n$ を $2^n$ で割り、
$$ b_n=\frac{a_n}{2^n} $$
とおくと、等差数列に帰着できる。
解法1
$b_n=\dfrac{a_n}{2^n}$ とおく。このとき
$$ a_n=2^n b_n $$
であるから、漸化式に代入すると
$$ 2^{n+1}b_{n+1}=2\cdot 2^n b_n+2^{n+2} $$
となる。両辺を $2^{n+1}$ で割ると
$$ b_{n+1}=b_n+2 $$
である。
また、
$$ b_1=\frac{a_1}{2^1}=\frac{6}{2}=3 $$
だから、${b_n}$ は初項 $3$、公差 $2$ の等差数列である。したがって
$$ b_n=3+2(n-1)=2n+1 $$
となる。
よって
$$ a_n=2^n b_n=(2n+1)2^n $$
である。
次に
$$ S_n=\sum_{k=1}^{n}a_k $$
とおくと、
$$ S_n=\sum_{k=1}^{n}(2k+1)2^k $$
である。これを
$$ S_n=2\sum_{k=1}^{n}k2^k+\sum_{k=1}^{n}2^k $$
と分けて計算する。
まず、
$$ \sum_{k=1}^{n}2^k=2^{n+1}-2 $$
である。
また、
$$ T_n=\sum_{k=1}^{n}k2^k $$
とおくと、
$$ T_n=2+2\cdot 2^2+3\cdot 2^3+\cdots+n2^n $$
であり、両辺を $2$ 倍して
$$ 2T_n=1\cdot 2^2+2\cdot 2^3+3\cdot 2^4+\cdots+n2^{n+1} $$
となる。これらを引くと
$$ \begin{aligned} 2T_n-T_n &=-2-2^2-2^3-\cdots-2^n+n2^{n+1}\\ &=n2^{n+1}-(2^{n+1}-2) \end{aligned} $$
より、
$$ T_n=(n-1)2^{n+1}+2 $$
である。
したがって
$$ \begin{aligned} S_n &=2{(n-1)2^{n+1}+2}+(2^{n+1}-2)\\ &=(2n-2)2^{n+1}+4+2^{n+1}-2\\ &=(2n-1)2^{n+1}+2 \end{aligned} $$
となる。
解説
この問題の中心は、漸化式の非同次項 $2^{n+2}$ が、同次部分 $a_{n+1}=2a_n$ の解である $2^n$ と同じ型をもつ点である。
そのため、$a_n$ を $2^n$ で割ると、増加分が一定の数列になる。非同次項が等比数列型のときは、まず「同次部分の倍率」で割る方針が有効である。
和の計算では、$\sum k2^k$ が出てくる。この形は、そのまま公式として使ってもよいが、$T_n$ と $2T_n$ を引く処理で導くと計算の根拠が明確になる。
答え
(1)
$$ a_n=(2n+1)2^n $$
(2)
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k=(2n-1)2^{n+1}+2 $$
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