数学A 約数の個数 問題 6 解説

方針・初手
$720$ を素因数分解し、正の約数を
$$ 2^x3^y5^z $$
の形で表す。各指数の取り方を数えれば、約数の個数・総和・互いに素な組の個数を統一的に処理できる。
解法1
まず $720$ を素因数分解する。
$$ 720=72\cdot 10=2^3\cdot 3^2\cdot 2\cdot 5=2^4\cdot 3^2\cdot 5 $$
したがって、
$$ 720=2^4\cdot 3^2\cdot 5 $$
である。
$720$ の正の約数は
$$ 2^x3^y5^z $$
と表される。ただし、指数はそれぞれ
$$ 0\leqq x\leqq 4,\quad 0\leqq y\leqq 2,\quad 0\leqq z\leqq 1 $$
を満たす整数である。
よって、指数 $x,y,z$ の取り方はそれぞれ $5$ 通り、$3$ 通り、$2$ 通りなので、正の約数の個数は
$$ 5\cdot 3\cdot 2=30 $$
である。
次に、正の約数の総和を求める。約数は $2^x3^y5^z$ の形なので、総和は
$$ (1+2+2^2+2^3+2^4)(1+3+3^2)(1+5) $$
で求められる。計算すると、
$$ (1+2+4+8+16)(1+3+9)(1+5)=31\cdot 13\cdot 6=2418 $$
である。
最後に、正の約数の組 $(a,b)$ のうち、$a$ と $b$ が互いに素で、$a<b$ となるものを数える。
$a,b$ はともに $720$ の正の約数なので、
$$ a=2^{x_1}3^{y_1}5^{z_1},\quad b=2^{x_2}3^{y_2}5^{z_2} $$
と表せる。
$a$ と $b$ が互いに素であるためには、各素因数 $2,3,5$ について、$a$ と $b$ の両方に同時に含まれてはいけない。
まず順序を区別して $(a,b)$ を数える。
素因数 $2$ については、指数は $0,1,2,3,4$ の $5$ 通りである。$a,b$ の両方に $2$ が含まれないようにするには、
- $a$ 側に $2$ が含まれ、$b$ 側には含まれない場合:$4$ 通り
- $b$ 側に $2$ が含まれ、$a$ 側には含まれない場合:$4$ 通り
- どちらにも $2$ が含まれない場合:$1$ 通り
で、合計
$$ 4+4+1=9 $$
通りである。
同様に、素因数 $3$ については指数が $0,1,2$ なので、
$$ 2+2+1=5 $$
通りである。
素因数 $5$ については指数が $0,1$ なので、
$$ 1+1+1=3 $$
通りである。
したがって、順序を区別した互いに素な組 $(a,b)$ の個数は
$$ 9\cdot 5\cdot 3=135 $$
である。
この中で $a=b$ となるものを考える。互いに素であり、かつ $a=b$ であるならば
$$ \gcd(a,a)=a=1 $$
でなければならない。したがって、$a=b$ となるのは $(1,1)$ の $1$ 組だけである。
よって、$a\ne b$ となる順序つきの組は
$$ 135-1=134 $$
組である。
条件 $a<b$ は、$a\ne b$ の順序つきの組をちょうど半分にしたものなので、
$$ \frac{134}{2}=67 $$
である。
解説
素因数分解
$$ 720=2^4\cdot 3^2\cdot 5 $$
を出せば、前半の約数の個数と総和は標準公式で処理できる。
互いに素な組の個数では、「同じ素因数が $a,b$ の両方に入ってはいけない」という条件を指数で数えるのが要点である。順序つきで数えてから、$(1,1)$ だけを除いて半分にすることで、$a<b$ の条件に対応できる。
答え
(1)
$$ 720=2^4\cdot 3^2\cdot 5 $$
(2)
$$ 30 $$
(3)
$$ 2418 $$
(4)
$$ 67 $$
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