数学A 約数の個数 問題 5 解説

方針・初手
$864$ を素因数分解し、正の約数を $2^a3^b$ の形で表す。
$12$ の倍数である条件、$18$ の倍数である条件をそれぞれ指数 $a,b$ の条件に直し、重複を含まないように和集合として数える。総和も同じく包除原理で求める。
解法1
まず
$$ 864=2^5\cdot 3^3 $$
であるから、$864$ の正の約数はすべて
$$ 2^a3^b\qquad (0\leqq a\leqq 5,\ 0\leqq b\leqq 3) $$
と表される。
$12=2^2\cdot 3$ であるから、$12$ の倍数である約数は
$$ a\geqq 2,\quad b\geqq 1 $$
を満たすものとなる。したがって個数は
$$ (5-2+1)(3-1+1)=4\cdot 3=12 $$
である。
また、$18=2\cdot 3^2$ であるから、$18$ の倍数である約数は
$$ a\geqq 1,\quad b\geqq 2 $$
を満たすものとなる。したがって個数は
$$ (5-1+1)(3-2+1)=5\cdot 2=10 $$
である。
ただし、$12$ の倍数かつ $18$ の倍数であるものを二重に数えている。これは $12$ と $18$ の最小公倍数
$$ \mathrm{lcm}(12,18)=36=2^2\cdot 3^2 $$
の倍数である約数であり、条件は
$$ a\geqq 2,\quad b\geqq 2 $$
である。よって個数は
$$ (5-2+1)(3-2+1)=4\cdot 2=8 $$
である。
したがって、求める個数は包除原理より
$$ 12+10-8=14 $$
である。
次に、それらの総和を求める。
$12$ の倍数である約数の総和は
$$ (2^2+2^3+2^4+2^5)(3^1+3^2+3^3) $$
であるから、
$$ (4+8+16+32)(3+9+27)=60\cdot 39=2340 $$
である。
$18$ の倍数である約数の総和は
$$ (2^1+2^2+2^3+2^4+2^5)(3^2+3^3) $$
であるから、
$$ (2+4+8+16+32)(9+27)=62\cdot 36=2232 $$
である。
また、両方に含まれる $36$ の倍数である約数の総和は
$$ (2^2+2^3+2^4+2^5)(3^2+3^3) $$
であるから、
$$ (4+8+16+32)(9+27)=60\cdot 36=2160 $$
である。
したがって、求める総和は
$$ 2340+2232-2160=2412 $$
である。
解説
この問題では、「$12$ の倍数または $18$ の倍数」という条件をそのまま列挙しようとすると重複が生じる。したがって、$864=2^5\cdot 3^3$ と素因数分解して、約数を $2^a3^b$ の形で管理するのが基本である。
「または」があるため、個数も総和も包除原理を使う。特に、$12$ の倍数かつ $18$ の倍数は $\mathrm{lcm}(12,18)=36$ の倍数である点を押さえれば、重複を正しく処理できる。
答え
個数は
$$ 14 $$
である。
それらの総和は
$$ 2412 $$
である。
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