数学A 確率 問題 69 解説

方針・初手
同じ数字が2個ずつあるので、玉そのものは区別できるものとして数える。ただし、積の条件は取り出した数字の組だけで決まるため、順序が関係しない部分では組合せで数える。
(3)では「1個目から3個目」と「4個目から6個目」が区別されるので、前半3個の組と後半3個の組を順序つきで数える。
解法1
(1)
2個の玉に書かれている数の積が $10$ になるのは、数字の組が $2,5$ のときだけである。
数字 $2$ の玉は2個、数字 $5$ の玉も2個あるから、このような取り出し方は
$$ 2 \cdot 2 = 4 $$
通りである。
一方、10個の玉から2個を取り出す方法は
$$ {}_{10}\mathrm{C}_{2}=45 $$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \frac{4}{45} $$
である。
(2)
4個の玉に書かれた数の積が $100$ になる場合を考える。
$$ 100=2^2\cdot 5^2 $$
であるから、数字 $3$ は含まれない。また、数字 $5$ はちょうど2個必要である。
残り2個の数字の積が $4$ になればよいので、可能な組は
$$ 2,2 $$
または
$$ 1,4 $$
である。
したがって、可能な数字の組は
$$ 2,2,5,5 $$
または
$$ 1,4,5,5 $$
である。
それぞれの場合の玉の選び方を数える。
$$ 2,2,5,5 $$
の場合は、数字 $2$ の玉2個と数字 $5$ の玉2個をすべて選ぶので、選び方は
$$ 1 $$
通りである。
$$ 1,4,5,5 $$
の場合は、数字 $1$ の玉を2個のうちから1個、数字 $4$ の玉を2個のうちから1個、数字 $5$ の玉を2個とも選ぶので、選び方は
$$ {}_{2}\mathrm{C}_{1}{}_{2}\mathrm{C}_{1}{}_{2}\mathrm{C}_{2}=4 $$
通りである。
よって、有利な選び方は
$$ 1+4=5 $$
通りである。
全体の選び方は
$$ {}_{10}\mathrm{C}_{4}=210 $$
通りであるから、求める確率は
$$ \frac{5}{210}=\frac{1}{42} $$
である。
(3)
前半3個の玉の組と後半3個の玉の組を分けて考える。各組の中の順序は積に影響しない。
前半3個を選び、続いて残り7個から後半3個を選ぶと考えると、全体の場合の数は
$$ {}_{10}\mathrm{C}_{3}{}_{7}\mathrm{C}_{3}=120\cdot 35=4200 $$
通りである。
まず、前半3個と後半3個が同じ数字の組になる場合を数える。ただし、各数字の玉は2個ずつしかないので、同じ数字を2個含む組を前半と後半の両方に作ることはできない。
したがって、同じ数字の組になる場合は、3個の数字がすべて異なる場合に限られる。
$1,2,3,4,5$ から異なる3種類を選ぶ方法は
$$ {}_{5}\mathrm{C}_{3}=10 $$
通りである。
その1つについて、前半に入れる玉は各数字について2個のうち1個ずつ選べるので
$$ 2^3=8 $$
通りである。後半は残った玉で決まる。
よって、この場合は
$$ 10\cdot 8=80 $$
通りである。
次に、前半と後半の数字の組が異なるが、積が等しくなる場合を調べる。
3個の数字の組で、異なる組なのに積が等しくなるものを整理すると、次のものが候補である。
$$ {1,1,4},{1,2,2} $$
$$ {1,3,4},{2,2,3} $$
$$ {1,4,4},{2,2,4} $$
$$ {1,4,5},{2,2,5} $$
このうち、前半と後半を合わせたときに同じ数字の玉が3個以上必要になるものは不可能である。
$$ {1,1,4},{1,2,2} $$
では数字 $1$ が合計3個必要になるので不可能である。
$$ {1,4,4},{2,2,4} $$
では数字 $4$ が合計3個必要になるので不可能である。
したがって、可能なのは
$$ {1,3,4},{2,2,3} $$
と
$$ {1,4,5},{2,2,5} $$
である。
まず
$$ {1,3,4},{2,2,3} $$
を考える。
前半が ${1,3,4}$、後半が ${2,2,3}$ のとき、前半の選び方は
$$ 2\cdot 2\cdot 2=8 $$
通りであり、後半は数字 $2$ の玉2個と残った数字 $3$ の玉を選ぶので1通りである。よって
$$ 8 $$
通りである。
逆に、前半が ${2,2,3}$、後半が ${1,3,4}$ のとき、前半の選び方は
$$ {}_{2}\mathrm{C}_{2}{}_{2}\mathrm{C}_{1}=2 $$
通りである。その後、後半では数字 $1$ を2通り、数字 $3$ は残った1個、数字 $4$ を2通りに選べるので
$$ 2\cdot 1\cdot 2=4 $$
通りである。よって
$$ 2\cdot 4=8 $$
通りである。
したがって、この組から
$$ 8+8=16 $$
通りが得られる。
同様に、
$$ {1,4,5},{2,2,5} $$
についても、前後を入れ替えた場合を含めて
$$ 16 $$
通りである。
以上より、有利な場合の数は
$$ 80+16+16=112 $$
通りである。
したがって、求める確率は
$$ \frac{112}{4200}=\frac{2}{75} $$
である。
解説
この問題では、同じ数字が2個ずつあるため、数字の組だけでなく「その数字の玉を何通りに選べるか」を数える必要がある。
(1)、(2)は取り出す順序が積に影響しないので、単純に組合せで数えればよい。
(3)は「前半3個」と「後半3個」が区別される点が重要である。前半の3個の組と後半の3個の組を順序つきで考え、同じ積になる組を分類する。特に、同じ数字の玉は2個までしかないため、同じ数字が合計3個以上必要になる場合を除外することが要点である。
答え
(1)
$$ \frac{4}{45} $$
(2)
$$ \frac{1}{42} $$
(3)
$$ \frac{2}{75} $$
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