数学A 確率(反復試行) 問題 2 解説
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方針・初手
「1の目がちょうど $k$ 回出る確率」は二項分布である。最大となる $k$ を調べるには、隣り合う確率の比
$$ \frac{P_{k+1}}{P_k} $$
を考え、確率列がどこまで増加し、どこから減少するかを調べればよい。
解法1
さいころを $100$ 回投げるとき、1の目がちょうど $k$ 回出る確率を $P_k$ とする。
1の目が出る位置を $100$ 回のうちから $k$ 個選び、残りの $100-k$ 回では1以外の目が出ればよい。1以外の目は $5$ 通りあるから、
$$ P_k={}_{100}C_k \frac{5^{100-k}}{6^{100}} $$
である。したがって、
$$ [\text{ケ}]=5^{100-k} $$
である。
次に、この確率が最大となる $k$ を求める。隣り合う確率の比をとると、
$$ \begin{aligned} \frac{P_{k+1}}{P_k} &= \frac{{}*{100}C*{k+1}5^{99-k}}{{}_{100}C_k5^{100-k}} \\ \frac{100-k}{k+1}\cdot \frac{1}{5} \\ \frac{100-k}{5(k+1)} \end{aligned} $$
である。
確率列は、$\dfrac{P_{k+1}}{P_k}>1$ の間は増加し、$\dfrac{P_{k+1}}{P_k}<1$ となると減少する。
$$ \frac{100-k}{5(k+1)}>1 $$
を解くと、
$$ 100-k>5k+5 $$
より、
$$ 95>6k $$
である。よって
$$ k<\frac{95}{6}=15+\frac{5}{6} $$
であるから、$k=0,1,\dots,15$ では増加する。
一方、
$$ \frac{P_{k+1}}{P_k}<1 $$
となるのは
$$ k>\frac{95}{6} $$
のときである。したがって、最大となるのは $P_{16}$ であり、
$$ [\text{コ}]=16 $$
である。
次に、さいころを $n$ 回投げる場合を考える。1の目がちょうど $k$ 回出る確率を $P_k$ とすると、
$$ P_k={}_nC_k\frac{5^{n-k}}{6^n} $$
である。
同様に隣り合う確率の比をとると、
$$ \begin{aligned} \frac{P_{k+1}}{P_k} &= \frac{n-k}{5(k+1)} \end{aligned} $$
である。
最大にするような $k$ の値が2個存在するのは、ある $k$ に対して
$$ P_{k+1}=P_k $$
となるときである。このとき、
$$ \frac{P_{k+1}}{P_k}=1 $$
だから、
$$ \frac{n-k}{5(k+1)}=1 $$
である。これを解くと、
$$ n-k=5k+5 $$
より、
$$ n=6k+5 $$
である。
したがって、最大となる $k$ が2個存在するための必要十分条件は、$n$ を $6$ で割った余りが $5$ になることである。
よって、
$$ [\text{サ}]=6,\qquad [\text{シ}]=5 $$
である。
解説
この問題は、二項分布の最頻値を求める問題である。ただし公式として覚えるよりも、隣り合う確率の比を調べる方が確実である。
確率
$$ P_k={}_nC_k\frac{5^{n-k}}{6^n} $$
について、比
$$ \frac{P_{k+1}}{P_k}=\frac{n-k}{5(k+1)} $$
を調べれば、確率列が増加する範囲と減少する範囲が分かる。
最大値を与える $k$ が2個あるのは、増加から減少に変わる境目で隣り合う2項が等しくなる場合であり、その条件が
$$ n=6k+5 $$
すなわち
$$ n\equiv 5 \pmod{6} $$
である。
答え
$$ [\text{ケ}]=5^{100-k} $$
$$ [\text{コ}]=16 $$
$$ [\text{サ}]=6 $$
$$ [\text{シ}]=5 $$
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