数学A 不定方程式 問題 4 解説

方針・初手
まず $2016$ と $2800$ を素因数分解して、最大公約数 $d$ と最小公倍数を求める。
その後、方程式 $2016x+2800y=d$ を $d$ で割り、一次不定方程式として整数解を求める。最後に一般解の中で $|x|+|y|$ が最小になるものを調べる。
解法1
$2016$ と $2800$ を素因数分解すると、
$$ 2016=2^5\cdot 3^2\cdot 7 $$
$$ 2800=2^4\cdot 5^2\cdot 7 $$
である。
したがって、最大公約数は共通する素因数の指数の小さい方を取って、
$$ d=2^4\cdot 7=112 $$
である。
また、最小公倍数は各素因数の指数の大きい方を取って、
$$ 2^5\cdot 3^2\cdot 5^2\cdot 7=50400 $$
である。
次に、
$$ 2016x+2800y=112 $$
を $112$ で割ると、
$$ 18x+25y=1 $$
となる。
まず $18x+25y=1$ の整数解を求める。$18x\equiv 1 \pmod{25}$ より、$18$ の逆元を考える。
$$ 18\cdot 7=126\equiv 1 \pmod{25} $$
であるから、
$$ x\equiv 7 \pmod{25} $$
となる。よって、整数 $t$ を用いて
$$ x=7+25t $$
と表せる。
これを $18x+25y=1$ に代入すると、
$$ 18(7+25t)+25y=1 $$
より、
$$ 126+450t+25y=1 $$
したがって、
$$ 25y=-125-450t $$
なので、
$$ y=-5-18t $$
である。
よって一般解は
$$ x=7+25t,\qquad y=-5-18t $$
である。
このとき、
$$ |x|+|y|=|7+25t|+|-5-18t| $$
を最小にする整数 $t$ を調べる。
$t=0$ のとき、
$$ x=7,\qquad y=-5 $$
であり、
$$ |x|+|y|=7+5=12 $$
である。
$t=1$ のとき、
$$ |32|+|-23|=55 $$
$t=-1$ のとき、
$$ |-18|+|13|=31 $$
となり、$t=0$ から離れると $|x|+|y|$ は大きくなる。
したがって、$|x|+|y|$ が最小となる整数解は
$$ x=7,\qquad y=-5 $$
である。
解説
この問題では、まず最大公約数を求めてから方程式全体を割ることが重要である。
$$ 2016x+2800y=d $$
は、そのまま扱うよりも $d=112$ で割って
$$ 18x+25y=1 $$
にした方が見通しがよい。
また、一次不定方程式の整数解は1つ見つけたら終わりではなく、一般解まで出す必要がある。そのうえで $|x|+|y|$ が最小になるものを選ぶ。
答え
$$ \boxed{\text{キ}=112} $$
$$ \boxed{\text{ク}=50400} $$
$$ \boxed{\text{ケ}=7} $$
$$ \boxed{\text{コ}=-5} $$
自分の記録
誤りを報告
解説の誤り、誤字、表示崩れに気づいた場合は送信してください。ログイン不要です。





