数学A 整数問題 問題 41 解説

方針・初手
複素数の等式なので、まず実部と虚部をそれぞれ比較する。そこから $x^3+y^3$ が直接求まり、その後に整数解を因数分解で絞り込む。
解法1
与えられた等式
$$ x^3-14+y^2i+51i=y^2-x+(x-y^3)i $$
は、左辺を実部と虚部に分けると
$$ (x^3-14)+(y^2+51)i $$
である。
$x,y$ は実数であるから、複素数の等式より実部と虚部を比較して
$$ x^3-14=y^2-x $$
$$ y^2+51=x-y^3 $$
を得る。
これらを整理すると
$$ x^3+x-y^2-14=0 $$
$$ y^3+y^2-x+51=0 $$
である。2式を加えると、$x$ と $y^2$ の項が消えて
$$ x^3+y^3+37=0 $$
となる。よって
$$ x^3+y^3=-37 $$
である。
次に、$x,y$ がともに整数となる組を求める。和の立方の因数分解より
$$ x^3+y^3=(x+y)(x^2-xy+y^2) $$
であるから、
$$ (x+y)(x^2-xy+y^2)=-37 $$
を満たす整数 $x,y$ を求めればよい。
ここで $x^2-xy+y^2$ は整数であり、$x,y$ が同時に $0$ でない限り正である。今回は積が $-37$ なので、
$$ x^2-xy+y^2>0 $$
である。$37$ は素数だから、考えるべき場合は次の2つである。
(i)
$$ x+y=-1,\qquad x^2-xy+y^2=37 $$
このとき $y=-1-x$ とおくと、
$$ x^2-x(-1-x)+(-1-x)^2=37 $$
すなわち
$$ 3x^2+3x+1=37 $$
である。よって
$$ 3x^2+3x-36=0 $$
となり、
$$ x^2+x-12=0 $$
だから
$$ (x-3)(x+4)=0 $$
である。したがって
$$ x=3,-4 $$
であり、それぞれ
$$ (x,y)=(3,-4),(-4,3) $$
を得る。
(ii)
$$ x+y=-37,\qquad x^2-xy+y^2=1 $$
このとき $y=-37-x$ とおくと、
$$ x^2-x(-37-x)+(-37-x)^2=1 $$
より
$$ 3x^2+111x+1369=1 $$
すなわち
$$ 3x^2+111x+1368=0 $$
である。この2次方程式の判別式は
$$ 111^2-4\cdot 3\cdot 1368=-4095<0 $$
であるから、実数解をもたない。したがって整数解もない。
よって、$x^3+y^3=-37$ を満たす整数の組は
$$ (x,y)=(3,-4),(-4,3) $$
である。
最後に、このうち最初の複素数の等式を満たすものを調べる。
$(x,y)=(3,-4)$ のとき、
$$ x^3-14=27-14=13,\qquad y^2-x=16-3=13 $$
また、
$$ y^2+51=16+51=67,\qquad x-y^3=3-(-64)=67 $$
であるから、実部・虚部ともに一致する。
一方、$(x,y)=(-4,3)$ のとき、
$$ x^3-14=-64-14=-78,\qquad y^2-x=9-(-4)=13 $$
であり、実部が一致しない。
したがって、もとの複素数の等式を満たす整数の組は
$$ (x,y)=(3,-4) $$
である。
解説
この問題の中心は、複素数の等式を実部と虚部に分けることである。2つの式を別々に解こうとすると複雑に見えるが、整理して加えると $x^3+y^3$ が一気に出る。
その後は
$$ x^3+y^3=(x+y)(x^2-xy+y^2) $$
を使う整数問題になる。$-37$ が素数であるため、因数の組が少なく、整数解はすぐに絞り込める。ただし、$x^3+y^3=-37$ を満たすだけでは不十分で、最後にもとの複素数の等式に戻って確認する必要がある。
答え
$$ \boxed{①=-37} $$
$$ \boxed{(②,③)=(3,-4),\quad (④,⑤)=(-4,3)} $$
ただし、2組の順序は入れ替えてもよい。
$$ \boxed{⑥=3,-4} $$
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