数学A 整数問題 問題 79 解説

方針・初手
分母を因数分解して、分子を分母の定数倍と余りに分ける。さらに $m=n+1$ とおくと、割り切り条件が $m$ と $m+1$ に対する約数条件に落ちる。
解法1
分母は
$$ n^2+3n+2=(n+1)(n+2) $$
である。また、分子は
$$ 3n^2+174n+231=3(n^2+3n+2)+165n+225 $$
と変形できるから、
$$ c(n)=3+\frac{165n+225}{(n+1)(n+2)} $$
である。
したがって、$c(n)$ が整数となる条件は
$$ (n+1)(n+2)\mid 165n+225 $$
である。
ここで
$$ m=n+1 $$
とおく。すると $n=m-1$ であり、$m\geqq 2$ である。また
$$ n+2=m+1 $$
だから、条件は
$$ m(m+1)\mid 165(m-1)+225 $$
すなわち
$$ m(m+1)\mid 165m+60 $$
となる。
$m$ と $m+1$ は連続する整数なので互いに素である。したがって
$$ m(m+1)\mid 165m+60 $$
が成り立つためには、
$$ m\mid 165m+60 $$
かつ
$$ m+1\mid 165m+60 $$
が必要十分である。
まず
$$ m\mid 165m+60 $$
より
$$ m\mid 60 $$
である。
次に、$m\equiv -1 \pmod{m+1}$ だから、
$$ 165m+60\equiv -165+60=-105 \pmod{m+1} $$
である。よって
$$ m+1\mid 105 $$
である。
したがって、求める $m$ は
$$ m\mid 60,\qquad m+1\mid 105 $$
を満たす $m\geqq 2$ である。
$60$ の正の約数は
$$ 1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30,60 $$
である。このうち $m+1$ が $105$ の約数となるものを調べる。
$$ \begin{array}{c|c} m & m+1 \\ \hline 2 & 3 \\ 4 & 5 \\ 6 & 7 \\ 20 & 21 \end{array} $$
これらはいずれも $m\mid 60$ かつ $m+1\mid 105$ を満たす。したがって
$$ m=2,4,6,20 $$
であり、
$$ n=m-1 $$
より
$$ n=1,3,5,19 $$
である。
よって、条件を満たす自然数 $n$ は $4$ 個存在する。その中で最大のものは
$$ n^*=19 $$
である。
最後に $c(19)$ を求める。
$$ c(19)=\frac{3\cdot 19^2+174\cdot 19+231}{19^2+3\cdot 19+2} $$
分母は
$$ 19^2+3\cdot 19+2=361+57+2=420 $$
であり、分子は
$$ 3\cdot 361+174\cdot 19+231=1083+3306+231=4620 $$
である。よって
$$ c(19)=\frac{4620}{420}=11 $$
である。
解説
この問題では、分母を $(n+1)(n+2)$ と因数分解したあと、$m=n+1$ とおくのが重要である。すると分母が $m(m+1)$ となり、連続する整数の積になる。
$m$ と $m+1$ は互いに素なので、積で割り切れる条件をそれぞれの割り切り条件に分けられる。そこから
$$ m\mid 60,\qquad m+1\mid 105 $$
という有限個の約数チェックに帰着できる。
直接 $n$ を代入して探すよりも、割り切り条件を約数条件へ変換する方が安全で、数え漏れも起こりにくい。
答え
$$ \boxed{\text{ア}=4} $$
$$ \boxed{\text{イ}=19} $$
$$ \boxed{\text{ウ}=11} $$
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