数学B 等差数列・等比数列 問題 7 解説

方針・初手
$(1+x)^n$ の $x^k$ の係数は二項係数 ${}_{n}\mathrm{C}_{k}$ である。したがって、まず $a_4,a_5,a_6$ を二項係数で表し、等差数列の条件
$$ a_4+a_6=2a_5 $$
を立てればよい。
解法1
二項定理より、$(1+x)^n$ の展開式における $x^k$ の係数は ${}_{n}\mathrm{C}_{k}$ であるから、
$$ a_4={}_{n}\mathrm{C}_{4},\quad a_5={}_{n}\mathrm{C}_{5},\quad a_6={}_{n}\mathrm{C}_{6} $$
である。
これらを $n$ の式で表すと、
$$ a_4=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)}{24}, $$
$$ a_5=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)(n-4)}{120}, $$
$$ a_6=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)(n-4)(n-5)}{720} $$
である。
次に、$a_4,a_5,a_6$ がこの順で等差数列になる条件を考える。等差数列であることは、中央の項が両端の平均になることと同値なので、
$$ a_4+a_6=2a_5 $$
である。
ここで ${}_{n}\mathrm{C}_{4}>0$ であるから、この条件式を ${}_{n}\mathrm{C}_{4}$ で割る。まず、
$$ \frac{{}_{n}\mathrm{C}_{5}}{{}_{n}\mathrm{C}_{4}}=\frac{n-4}{5} $$
であり、また
$$ \frac{{}_{n}\mathrm{C}_{6}}{{}_{n}\mathrm{C}_{4}} =\frac{(n-4)(n-5)}{5\cdot 6} =\frac{(n-4)(n-5)}{30} $$
である。
したがって、
$$ 1+\frac{(n-4)(n-5)}{30}=2\cdot \frac{n-4}{5} $$
となる。両辺に $30$ をかけると、
$$ 30+(n-4)(n-5)=12(n-4) $$
である。展開して整理すると、
$$ 30+n^2-9n+20=12n-48 $$
より、
$$ n^2-21n+98=0 $$
となる。
これを因数分解すると、
$$ (n-7)(n-14)=0 $$
である。よって、
$$ n=7,\ 14 $$
を得る。いずれも条件 $n\geqq 6$ を満たす。
解説
二項係数をそのまま展開して計算してもよいが、$a_4,a_5,a_6$ は連続する二項係数なので、比を使って ${}_{n}\mathrm{C}_{4}$ で割ると計算がかなり簡単になる。
等差数列の条件は「隣り合う差が等しい」として
$$ a_5-a_4=a_6-a_5 $$
と立ててもよいが、これは
$$ a_4+a_6=2a_5 $$
と同じである。
答え
$$ a_4=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)}{24} $$
$$ a_5=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)(n-4)}{120} $$
$$ a_6=\frac{n(n-1)(n-2)(n-3)(n-4)(n-5)}{720} $$
$a_4,a_5,a_6$ がこの順で等差数列になるのは、
$$ n=7,\ 14 $$
である。
自分の記録
誤りを報告
解説の誤り、誤字、表示崩れに気づいた場合は送信してください。ログイン不要です。





