数学B 等差数列・等比数列 問題 24 解説

方針・初手
3個の数を小さい順に $a,\ b,\ c$ とおく。これが等差数列である条件は、ある正の整数 $d$ を用いて
$$ a,\ a+d,\ a+2d $$
と表せることである。
したがって、初項 $a$ と公差 $d$ がどの範囲を動けるかを数えればよい。
解法1
(1)
公差が $2$ の等差数列となるには、3個の数は
$$ a,\ a+2,\ a+4 $$
と表される。
これらがすべて $1,2,3,\ldots,2n$ の中にあるためには
$$ 1 \leq a,\qquad a+4 \leq 2n $$
であればよい。よって
$$ 1 \leq a \leq 2n-4 $$
である。
したがって、初項 $a$ の選び方は
$$ 2n-4 $$
通りである。
(2)
3個の数を小さい順に並べたものが等差数列であるとき、ある正の整数 $d$ により
$$ a,\ a+d,\ a+2d $$
と表せる。
これらが $1,2,\ldots,2n$ の中にある条件は
$$ 1 \leq a,\qquad a+2d \leq 2n $$
である。
したがって、固定した公差 $d$ に対して、初項 $a$ は
$$ 1 \leq a \leq 2n-2d $$
を満たすので、$2n-2d$ 通りある。
また、$a$ が存在するためには
$$ 2n-2d \geq 1 $$
である必要がある。$d$ は整数なので、
$$ d=1,2,\ldots,n-1 $$
である。
よって、等差数列となる選び方の総数は
$$ \sum_{d=1}^{n-1} (2n-2d) $$
である。これを計算すると、
$$ \begin{aligned} \sum_{d=1}^{n-1} (2n-2d) &=2\sum_{d=1}^{n-1}(n-d)\\ &=2{(n-1)+(n-2)+\cdots+1}\\ &=2\cdot \frac{n(n-1)}{2}\\ &=n(n-1) \end{aligned} $$
となる。
一方、$1,2,3,\ldots,2n$ から異なる3個の数を選ぶ総数は
$$ \begin{aligned} {}_ {2n}C_3 &= \frac{2n(2n-1)(2n-2)}{6} \end{aligned} $$
である。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{n(n-1)}{{}_{2n}C_3} &= \frac{n(n-1)}{\dfrac{2n(2n-1)(2n-2)}{6}} \end{aligned} $$
である。整理すると、
$$ \begin{aligned} \frac{n(n-1)}{\dfrac{2n(2n-1)(2n-2)}{6}} &= \frac{6n(n-1)}{2n(2n-1)\cdot 2(n-1)}\\ &= \frac{3}{2(2n-1)} \end{aligned} $$
である。
解説
3個の数を選ぶ問題では、選んだ順番は関係ない。しかし「小さい順に並べた数列」とあるので、選ばれた3個を一意に
$$ a<a+d<a+2d $$
の形で表せる。
この形にしておけば、同じ選び方を重複して数えることがない。公差 $d$ を固定し、そのあと初項 $a$ の範囲を数えるのが最も自然である。
特に、(2)では公差を $1$ から $n-1$ まで動かす点に注意する。$d=n$ とすると最小でも
$$ 1,\ 1+n,\ 1+2n $$
となり、最後の項が $2n$ を超えてしまうため不可能である。
答え
(1)
$$ 2n-4 $$
通り。
(2)
$$ \frac{3}{2(2n-1)} $$
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