数学B 2項間漸化式 問題 6 解説

方針・初手
漸化式
$$ a_{n+1}=\frac{a_n}{2+ka_n} $$
は、そのまま扱うよりも逆数をとると一次の漸化式になる。$a_1=1>0$ であり、$k>0$ より分母 $2+ka_n$ は正なので、各 $a_n$ は正であり逆数をとってよい。
解法1
まず、実際に計算する。
$$ a_2=\frac{a_1}{2+ka_1} =\frac{1}{2+k} $$
次に、
$$ a_3 =\frac{a_2}{2+ka_2} =\frac{\frac{1}{2+k}}{2+\frac{k}{2+k}} =\frac{1}{2(2+k)+k} =\frac{1}{4+3k} $$
同様に、
$$ a_4 =\frac{a_3}{2+ka_3} =\frac{\frac{1}{4+3k}}{2+\frac{k}{4+3k}} =\frac{1}{2(4+3k)+k} =\frac{1}{8+7k} $$
さらに、
$$ a_5 =\frac{a_4}{2+ka_4} =\frac{\frac{1}{8+7k}}{2+\frac{k}{8+7k}} =\frac{1}{2(8+7k)+k} =\frac{1}{16+15k} $$
次に一般項を求める。逆数を
$$ b_n=\frac{1}{a_n} $$
とおく。漸化式の両辺の逆数をとると、
$$ \frac{1}{a_{n+1}} =\frac{2+ka_n}{a_n} =\frac{2}{a_n}+k $$
であるから、
$$ b_{n+1}=2b_n+k $$
となる。また、$a_1=1$ より
$$ b_1=1 $$
である。
この一次漸化式は、定数項を消すために $b_n+k$ を考えると、
$$ b_{n+1}+k=2b_n+2k=2(b_n+k) $$
となる。したがって数列 ${b_n+k}$ は公比 $2$ の等比数列であり、
$$ b_n+k=2^{n-1}(b_1+k) $$
である。$b_1=1$ より、
$$ b_n+k=2^{n-1}(1+k) $$
したがって、
$$ b_n=2^{n-1}(1+k)-k $$
である。よって
$$ a_n=\frac{1}{2^{n-1}(1+k)-k} $$
を得る。
解説
この問題の要点は、分数型の漸化式をそのまま展開しないことである。分母に $a_n$ が含まれる形ではあるが、逆数をとると
$$ b_{n+1}=2b_n+k $$
という基本的な一次漸化式に変わる。
特に、$b_{n+1}=2b_n+k$ を解く際に、特性方程式などを使わなくても、$b_n+k$ を考えれば等比数列に帰着できる。この形に気づけるかが最も重要である。
答え
(1)
$$ a_2=\frac{1}{2+k},\quad a_3=\frac{1}{4+3k},\quad a_4=\frac{1}{8+7k},\quad a_5=\frac{1}{16+15k} $$
(2)
$$ a_n=\frac{1}{2^{n-1}(1+k)-k} $$
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