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微分法の公式・定理・考え方

数学2/微分法テーマ/接線・法線テーマ/最大・最小テーマ/不等式の証明

数学2の微分法で使う公式・定理・考え方を、大学入試数学で実際に使う場面に絞って整理します。数学2の微分法は、多項式関数のグラフを読むための道具です。導関数を計算するだけでなく、接線、増減、最大最小、実数解の個数、不等式証明へつなげることが重要です。

入試問題解析では、1961年度〜2025年度の数学2の微分法915問を分類しています。関連して出やすい分類は、テーマ/最大・最小512問、数学2/積分法383問、数学2/図形と式345問、テーマ/面積・体積291問、テーマ/接線・法線278問、数学2/三角関数146問です。

導関数の基本公式

数学2では、主に多項式関数の微分を扱います。まず次の形を正確に使えることが前提です。

関数 導関数 入試で見ること
$c$ $0$ 定数項は傾きに影響しません。
$x^n$ $nx^{n-1}$ $n$ は正の整数として、多項式を項別に微分します。
$af(x)+bg(x)$ $af'(x)+bg'(x)$ 係数と和はそのまま微分できます。
$f(x)+c$ $f'(x)$ 上下移動しても増減と極値の位置は変わりません。

導関数 $f'(x)$ は、曲線 $y=f(x)$ の $x$ における接線の傾きを表します。計算した導関数を、何の判断に使うのかまでセットで見る必要があります。

接線の方程式

曲線 $y=f(x)$ 上の $x=a$ における接線は、

$$y=f'(a)(x-a)+f(a)$$

です。接点が分からない問題では、接点の $x$ 座標を $a$ と置き、接線の式を $a$ で表して条件に代入します。

直線 $y=mx+n$ が曲線 $y=f(x)$ に接することを使う場合は、$f(x)-(mx+n)$ が接点で重解を持つ、と見ることもできます。接点を $a$ とすると、$f(a)=ma+n$ かつ $f'(a)=m$ です。接線問題では、この2条件を混同しないことが大切です。

増減表と極値

増減表では、次の順番で処理します。

  1. $f'(x)$ を求める
  2. $f'(x)=0$ となる値を調べる
  3. その前後で $f'(x)$ の符号を見る
  4. $f'(x)$ が $+$ から $-$ に変われば極大、$-$ から $+$ に変われば極小と判断する

極値は、$f'(x)=0$ だけでは決まりません。符号変化を見ないまま極大・極小と書くと失点します。三次関数では、導関数が二次式になるため、判別式や因数分解で符号の変化を確認する場面が多くあります。

最大値・最小値

閉区間 $a \le x \le b$ で最大値・最小値を求めるときは、端点と極値の候補をすべて比較します。

微分して極値だけを見ても、最大値・最小値は決まりません。特に区間が指定されている問題では、端点の値を比較から外さないでください。

方程式の実数解の個数

方程式 $f(x)=0$ の実数解の個数は、グラフ $y=f(x)$ と $x$ 軸の交点の個数として見ます。パラメータを含む場合は、$f(x)=k$ のように整理し、曲線と水平線の交点の個数で判断すると見通しが良くなります。

この型では、増減表で関数の形を決めてから、極値と端点、極限的な振る舞いを確認します。極値の値が $0$ より大きいか、小さいか、等しいかで解の個数が変わります。

不等式証明への利用

不等式 $f(x) \ge g(x)$ を示すときは、$h(x)=f(x)-g(x)$ と置いて $h(x) \ge 0$ を示します。区間があるなら、その区間での $h(x)$ の最小値を調べます。

微分を使う不等式証明では、次の形が基本です。

微分法で失点しやすい点

微分法は、計算そのものよりも、導関数の符号からグラフの情報を取り出す段階で差が出ます。

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微分法の対策では、導関数の公式を覚えた後、接線、増減表、最大最小、解の個数、不等式証明のどれに変換する問題かを判断できる状態を目標にしてください。

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