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北海道大学 1977年 理系 第6問 解説

数学A/場合の数数学A/整数問題テーマ/場合分け
北海道大学 1977年 理系 第6問 解説

方針・初手

解法1

(1)

$\alpha(1)$ について、関数 $f$ の値域が $1$ 個の値のみからなる場合を考える。 $f(1) = f(2) = \cdots = f(n) = a$ ($a \in N$)となる場合であり、値 $a$ の選び方は $1$ から $n$ までの $n$ 通りである。 したがって、

$$ \alpha(1) = n $$

である。

次に $\alpha(2)$ について、値域が $2$ 個の相異なる値からなる場合を考える。 その $2$ つの値を $a, b$ ($a < b$,$a, b \in N$)とする。 $a, b$ の選び方は $N$ の要素 $n$ 個から $2$ 個を選ぶ組み合わせなので、${}_n \mathrm{C}_2$ 通りである。 条件 $f(1) \leqq f(2) \leqq \cdots \leqq f(n)$ を満たし、かつ値域が $\{a, b\}$ であるためには、ある整数 $m$ ($1 \leqq m \leqq n-1$)が存在して、

$$ \begin{aligned} f(1) &= f(2) = \cdots = f(m) = a \\ f(m+1) &= f(m+2) = \cdots = f(n) = b \end{aligned} $$

となる必要がある。 このような $m$ の選び方は、$1$ から $n-1$ までの $(n-1)$ 通りである。 したがって、

$$ \alpha(2) = {}_n \mathrm{C}_2 \times (n-1) = \frac{n(n-1)}{2} \times (n-1) = \frac{n(n-1)^2}{2} $$

である。

(2)

$f$ のとる相異なる値がちょうど $k$ 個であるとする。 この $k$ 個の値を $y_1, y_2, \cdots, y_k$ ($y_1 < y_2 < \cdots < y_k$)とする。 これらは $N$ の要素であるから、選び方は ${}_n \mathrm{C}_k$ 通りである。

各 $y_i$ ($1 \leqq i \leqq k$)に対して、$f(x) = y_i$ を満たす $x \in N$ の個数を $c_i$ とおく。 値域がちょうどこの $k$ 個の値であるため、各 $c_i$ は $c_i \geqq 1$ を満たす自然数である。 また、定義域 $N$ の要素数は $n$ であるから、

$$ c_1 + c_2 + \cdots + c_k = n $$

が成り立つ。 関数 $f$ は単調非減少($i < j \implies f(i) \leqq f(j)$)であるため、各値をとる個数 $c_1, c_2, \cdots, c_k$ が定まれば、関数 $f$ の対応は一意に定まる。

方程式 $c_1 + c_2 + \cdots + c_k = n$ を満たす自然数 $c_i$ の組の個数は、$n$ 個のものを $1$ 列に並べ、その間の $(n-1)$ 個の隙間から $(k-1)$ 箇所を選んで仕切りを入れる方法の数に等しく、${}_{n-1} \mathrm{C}_{k-1}$ 通りである。 したがって、値域の選び方と合わせて、

$$ \alpha(k) = {}_n \mathrm{C}_k \times {}_{n-1} \mathrm{C}_{k-1} $$

となる。

(3)

$\frac{n}{2} \leqq k \leqq n-1$ のとき、$\alpha(k)$ と $\alpha(k+1)$ の大小を比較する。 (2) の結果より、$\alpha(k) > 0$ であり、

$$ \alpha(k) = \frac{n!}{k!(n-k)!} \times \frac{(n-1)!}{(k-1)!(n-k)!} $$

$$ \alpha(k+1) = \frac{n!}{(k+1)!(n-k-1)!} \times \frac{(n-1)!}{k!(n-k-1)!} $$

である。両者の比をとると、

$$ \begin{aligned} \frac{\alpha(k+1)}{\alpha(k)} &= \frac{\frac{n!}{(k+1)!(n-k-1)!} \times \frac{(n-1)!}{k!(n-k-1)!}}{\frac{n!}{k!(n-k)!} \times \frac{(n-1)!}{(k-1)!(n-k)!}} \\ &= \frac{k!(n-k)!}{(k+1)!(n-k-1)!} \times \frac{(k-1)!(n-k)!}{k!(n-k-1)!} \\ &= \frac{n-k}{k+1} \times \frac{n-k}{k} \\ &= \frac{(n-k)^2}{k(k+1)} \end{aligned} $$

となる。

ここで、条件 $\frac{n}{2} \leqq k \leqq n-1$ を用いて分母と分子の大きさを比べる。 $k \geqq \frac{n}{2}$ より $2k \geqq n$、すなわち $k \geqq n-k$ である。 さらに $n \geqq 2$ と $k \geqq \frac{n}{2}$ より、$k$ は自然数であるから $k > 0$ であり、また $k \leqq n-1$ より $n-k \geqq 1 > 0$ である。 したがって、

$$ k+1 > k \geqq n-k > 0 $$

が成り立つため、両辺が正であることから平方したり積をとったりしても不等号の向きは変わらず、

$$ k(k+1) > k^2 \geqq (n-k)^2 $$

となる。 ゆえに、$\frac{(n-k)^2}{k(k+1)} < 1$ となるため、

$$ \frac{\alpha(k+1)}{\alpha(k)} < 1 $$

が成り立つ。 $\alpha(k) > 0$ より、両辺に $\alpha(k)$ を掛けて、

$$ \alpha(k) > \alpha(k+1) $$

を得る。

解説

答え

(1) $\alpha(1) = n$, $\alpha(2) = \frac{n(n-1)^2}{2}$

(2) $\alpha(k) = {}_n \mathrm{C}_k {}_{n-1} \mathrm{C}_{k-1}$

(3) $\alpha(k) > \alpha(k+1)$

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