数学B 階差数列 問題 2 解説

方針・初手
等比数列では中央の項の平方が両端の積に等しいことを使う。また、階差数列は $b_{n+1}-b_n$ で定義されるので、一般項は初項に階差の和を加えて求める。
解法1
(1)
$4,a,b$ が等比数列であるから、
$$ a^2=4b $$
より、
$$ b=\frac{a^2}{4} $$
である。
また、$b,c,36$ が等比数列であるから、
$$ c^2=36b $$
である。これに $b=\dfrac{a^2}{4}$ を代入すると、
$$ c^2=36\cdot \frac{a^2}{4}=9a^2 $$
となる。したがって、
$$ c=\pm 3a $$
である。
さらに、$a,b,c$ は等差数列であるから、
$$ 2b=a+c $$
が成り立つ。
(i)
$c=3a$ のとき
$$ 2\cdot \frac{a^2}{4}=a+3a $$
より、
$$ \frac{a^2}{2}=4a $$
である。$a>0$ なので両辺を $a$ で割って、
$$ a=8 $$
を得る。このとき、
$$ b=\frac{8^2}{4}=16,\qquad c=3\cdot 8=24 $$
である。
(ii)
$c=-3a$ のとき
$$ 2\cdot \frac{a^2}{4}=a-3a $$
より、
$$ \frac{a^2}{2}=-2a $$
となる。$a>0$ のもとでは左辺は正、右辺は負であり、成り立たない。
したがって、
$$ a=8,\qquad b=16,\qquad c=24 $$
である。
(2)
(1) より $a=8$ である。
数列 ${a_n}$ は $a_1=4,\ a_2=8$ の等比数列であるから、公比は
$$ \frac{a_2}{a_1}=2 $$
である。よって、
$$ a_n=4\cdot 2^{n-1} $$
である。
数列 ${b_n}$ の階差数列が ${a_n}$ に等しいので、
$$ b_{n+1}-b_n=a_n $$
である。したがって、$n\geq 2$ のとき、
$$ b_n=b_1+\sum_{k=1}^{n-1}a_k $$
となる。ここで $b_1=4$ であるから、
$$ \begin{aligned} b_n &=4+\sum_{k=1}^{n-1}4\cdot 2^{k-1} \\ &=4+4\left(2^{n-1}-1\right) \\ &=4\cdot 2^{n-1} \end{aligned} $$
である。この式は $n=1$ のときも $b_1=4$ を与えるので、すべての自然数 $n$ について
$$ b_n=4\cdot 2^{n-1} $$
である。
(3)
数列 ${p_n}$ の階差数列が元の数列 ${p_n}$ と等しいので、
$$ p_{n+1}-p_n=p_n $$
である。したがって、
$$ p_{n+1}=2p_n $$
となる。
初項が $p$ であるから、
$$ p_1=p $$
であり、${p_n}$ は初項 $p$、公比 $2$ の等比数列である。よって、
$$ p_n=p\cdot 2^{n-1} $$
である。
解説
この問題では、等比数列と階差数列の基本性質を正確に使うことが重要である。
(1) では、$4,a,b$ と $b,c,36$ が等比数列であることから、それぞれ中央の項の平方を使って関係式を作る。ただし、$c^2=9a^2$ から $c=3a$ だけでなく $c=-3a$ も出るため、場合分けを落としてはいけない。
(2) では、階差数列が ${a_n}$ であることを
$$ b_{n+1}-b_n=a_n $$
と置き換え、初項に階差の和を加える。階差数列の問題では、和を取る範囲が $1$ から $n-1$ までである点に注意する。
(3) では、「階差数列が元の数列に等しい」という条件を
$$ p_{n+1}-p_n=p_n $$
と立式すれば、すぐに等比数列に帰着する。
答え
(1)
$$ a=8,\qquad b=16,\qquad c=24 $$
(2)
$$ b_n=4\cdot 2^{n-1} $$
(3)
$$ p_n=p\cdot 2^{n-1} $$
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