数学B 2項間漸化式 問題 2 解説

方針・初手
漸化式
$$ a_{n+1}=2a_n-n-1 $$
は、右辺に $n$ を含む一次の非同次漸化式である。まず $n$ の一次式を引いて、等比数列に直すことを考える。
解法1
$a_n$ から一次式を引いて等比型にする。定数 $p,q$ を用いて
$$ b_n=a_n-(pn+q) $$
とおく。このとき $b_{n+1}=2b_n$ となるように $p,q$ を定める。
$a_n=b_n+pn+q$ として漸化式に代入すると、
$$ b_{n+1}+p(n+1)+q=2(b_n+pn+q)-n-1 $$
である。これを整理すると
$$ b_{n+1}=2b_n+(2p-1-p)n+(2q-1-p-q) $$
となる。$b_{n+1}=2b_n$ とするには、$n$ の係数と定数項がともに $0$ であればよいから、
$$ \begin{cases} 2p-1-p=0,\\ 2q-1-p-q=0 \end{cases} $$
より、
$$ p=1,\qquad q=2 $$
である。
したがって
$$ b_n=a_n-(n+2) $$
とおくと、
$$ b_{n+1}=2b_n $$
となる。
初項は
$$ b_1=a_1-(1+2)=9-3=6 $$
であるから、
$$ b_n=6\cdot 2^{n-1} $$
である。
よって
$$ a_n=b_n+n+2=6\cdot 2^{n-1}+n+2 $$
となる。すなわち、
$$ a_n=3\cdot 2^n+n+2 $$
である。
次に和を求める。
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k =\sum_{k=1}^{n}(3\cdot 2^k+k+2) $$
であるから、
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k =3\sum_{k=1}^{n}2^k+\sum_{k=1}^{n}k+\sum_{k=1}^{n}2 $$
となる。
それぞれ
$$ \sum_{k=1}^{n}2^k=2^{n+1}-2,\qquad \sum_{k=1}^{n}k=\frac{n(n+1)}{2},\qquad \sum_{k=1}^{n}2=2n $$
より、
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k =3(2^{n+1}-2)+\frac{n(n+1)}{2}+2n $$
である。
したがって、
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k =3\cdot 2^{n+1}+\frac{n^2+5n-12}{2} $$
である。
解説
この問題の中心は、非同次項 $-n-1$ を処理するために、$a_n$ から一次式を引くことである。
右辺に $n$ の一次式があるので、補正する式も一次式 $pn+q$ とおくのが自然である。補正後に $b_{n+1}=2b_n$ という等比数列へ変形できれば、一般項は直ちに求まる。
和については、一般項を求めたあとに、等比数列の和、自然数の和、定数列の和に分けて計算すればよい。
答え
(1)
$$ a_n=3\cdot 2^n+n+2 $$
(2)
$$ \sum_{k=1}^{n}a_k =3\cdot 2^{n+1}+\frac{n^2+5n-12}{2} $$
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