数学C 平面ベクトル 問題 39 解説

注意
画像中の条件は、問題の成立性と(1)が一意に定まることから、$\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ}=2$ と解釈する。以下はその解釈による解答解説である。
方針・初手
点 $P,Q$ は放物線 $y=x^2$ 上にあるので、位置ベクトルは
$$ \overrightarrow{OP}=(p,p^2),\qquad \overrightarrow{OQ}=(q,q^2) $$
である。まず内積条件から $pq$ を求める。その後、三角形の面積を行列式で表し、$pq$ の値を利用して最小化する。
解法1
内積を計算すると、
$$ \overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ} =pq+p^2q^2 =pq+(pq)^2 $$
である。条件より
$$ pq+(pq)^2=2 $$
が成り立つ。
ここで $r=pq$ とおくと、
$$ r^2+r-2=0 $$
であるから、
$$ (r+2)(r-1)=0 $$
となる。よって
$$ r=-2,\ 1 $$
である。
ただし $p<0<q$ より $pq<0$ であるから、
$$ pq=-2 $$
である。
次に、$\triangle OPQ$ の面積を求める。原点を頂点にもつ三角形の面積は、2つの位置ベクトルの行列式の絶対値の半分であるから、
$$ \begin{aligned} S &=\frac{1}{2}\left|p q^2-q p^2\right| \\ &=\frac{1}{2}\left|pq(q-p)\right| \end{aligned} $$
である。
いま $pq=-2$ であり、$p<0<q$ だから $q-p>0$ である。したがって
$$ S=\frac{1}{2}\cdot 2(q-p)=q-p $$
となる。
また $pq=-2$ より
$$ p=-\frac{2}{q} $$
である。$q>0$ だから、
$$ S=q-p=q+\frac{2}{q} $$
となる。
相加平均・相乗平均の関係より、
$$ q+\frac{2}{q}\geqq 2\sqrt{q\cdot \frac{2}{q}}=2\sqrt{2} $$
である。等号成立は
$$ q=\frac{2}{q} $$
すなわち
$$ q^2=2 $$
のときである。$q>0$ より
$$ q=\sqrt{2} $$
であり、このとき
$$ p=-\frac{2}{\sqrt{2}}=-\sqrt{2} $$
である。
したがって、$\triangle OPQ$ の面積の最小値は
$$ 2\sqrt{2} $$
であり、そのとき
$$ p=-\sqrt{2},\qquad q=\sqrt{2} $$
である。
解説
内積条件が $pq$ だけで表される点が重要である。
$$ \overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ} =pq+p^2q^2 =pq+(pq)^2 $$
となるため、$p,q$ を個別に求める前に $pq$ が決まる。
面積については、原点を含む三角形なので行列式を使うと計算が短い。$pq=-2$ を代入すると面積が単に $q-p$ となり、あとは $p=-2/q$ として $q+\frac{2}{q}$ の最小値を求めればよい。
答え
(1)
$$ pq=-2 $$
(2)
$$ \triangle OPQ \text{ の面積の最小値 }=2\sqrt{2} $$
そのとき
$$ p=-\sqrt{2},\qquad q=\sqrt{2} $$
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