数学2 桁数の問題 問題 3 解説

方針・初手
ある正の整数 $N$ が $k$ 桁の整数であるための条件は、$10^{k-1} \leqq N < 10^k$ が成り立つことである。 この不等式の各辺の常用対数をとることで、桁数の問題を対数の値の評価に帰着させる。与えられていない $\log_{10} 5$ の値は、$\log_{10} 5 = \log_{10} \frac{10}{2} = 1 - \log_{10} 2$ の関係を用いて求める。
解法1
$5^m$ が11桁の整数であるための条件は、
$$10^{10} \leqq 5^m < 10^{11}$$
である。この各辺の常用対数をとると、底の $10$ は $1$ より大きいから、
$$10 \leqq m \log_{10} 5 < 11$$
となる。ここで、$\log_{10} 5$ の値は $\log_{10} 2 = 0.3010$ を用いて次のように計算できる。
$$\log_{10} 5 = \log_{10} \frac{10}{2} = \log_{10} 10 - \log_{10} 2 = 1 - 0.3010 = 0.6990$$
これを上の不等式に代入すると、
$$10 \leqq 0.6990 m < 11$$
各辺を $0.6990$ で割ると、
$$\frac{10}{0.6990} \leqq m < \frac{11}{0.6990}$$
$$\frac{10000}{699} \leqq m < \frac{11000}{699}$$
$$14.3\cdots \leqq m < 15.7\cdots$$
$m$ は整数であるから、この不等式を満たす $m$ は
$$m = 15$$
のみである。
次に、$m = 15$ のときの $8^m$ すなわち $8^{15}$ の桁数を求める。$8^{15}$ の常用対数をとると、
$$\log_{10} 8^{15} = 15 \log_{10} 2^3 = 45 \log_{10} 2$$
$$\log_{10} 8^{15} = 45 \times 0.3010 = 13.545$$
これより、次の不等式が成り立つ。
$$13 \leqq \log_{10} 8^{15} < 14$$
底を $10$ とした指数表記に直すと、
$$10^{13} \leqq 8^{15} < 10^{14}$$
が成り立つ。したがって、$8^{15}$ は14桁の整数である。
解説
桁数を求める問題における基本的な処理を問う問題である。正の整数 $N$ が $k$ 桁であることは、$10^{k-1} \leqq N < 10^k$ と同値であり、各辺の常用対数をとることで $k-1 \leqq \log_{10} N < k$ と変形して考えるのが定石である。また、$\log_{10} 2$ の値のみが与えられている状況で $\log_{10} 5$ の値を $1 - \log_{10} 2$ として求める変形も、常用対数の計算において非常に頻出の手法である。
答え
[ア] 15
[イ] 14
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