数学2 対数関数 問題 73 解説

方針・初手
底が $4$ で真数が $2022$ の対数の値を評価する問題である。与えられた条件が常用対数 $\log_{10} 2$ の値の範囲であるため、まずは底の変換公式を用いて $\log_4 2022$ を常用対数で表す。その後、真数の $2022$ に近い値で、なおかつ素因数分解したときに $2$ と $10$ のみで表せるような数を探し、$2022$ を不等式で挟むことを考える。
解法1
底の変換公式より、
$$\log_4 2022 = \frac{\log_{10} 2022}{\log_{10} 4} = \frac{\log_{10} 2022}{2 \log_{10} 2}$$
となる。ここで、$2022$ を都合の良い数で上下から挟むことを考える。
(i) 上からの評価
$2022 < 2048 = 2^{11}$ であるから、底が $10$ ( $> 1$ )の対数をとって、
$$\log_{10} 2022 < \log_{10} 2^{11} = 11 \log_{10} 2$$
が成り立つ。両辺を $2 \log_{10} 2$ ( $> 0$ )で割ると、
$$\frac{\log_{10} 2022}{2 \log_{10} 2} < \frac{11 \log_{10} 2}{2 \log_{10} 2} = 5.5$$
よって、
$$\log_4 2022 < 5.5$$
が示された。
(ii) 下からの評価
$2000 < 2022$ であり、$2000 = 2 \times 10^3$ であるから、底が $10$ ( $> 1$ )の対数をとって、
$$\log_{10} (2 \times 10^3) < \log_{10} 2022$$
$$\log_{10} 2 + 3 < \log_{10} 2022$$
両辺を $2 \log_{10} 2$ ( $> 0$ )で割ると、
$$\frac{\log_{10} 2 + 3}{2 \log_{10} 2} < \frac{\log_{10} 2022}{2 \log_{10} 2}$$
すなわち、
$$\frac{\log_{10} 2 + 3}{2 \log_{10} 2} < \log_4 2022$$
となる。ここで、$5.4$ とこの左辺の大小を比較するため、差をとる。
$$\frac{\log_{10} 2 + 3}{2 \log_{10} 2} - 5.4 = \frac{\log_{10} 2 + 3 - 10.8 \log_{10} 2}{2 \log_{10} 2} = \frac{3 - 9.8 \log_{10} 2}{2 \log_{10} 2}$$
与えられた条件 $\log_{10} 2 < 0.3011$ より、
$$9.8 \log_{10} 2 < 9.8 \times 0.3011 = 2.95078$$
よって、$3 - 9.8 \log_{10} 2 > 3 - 2.95078 > 0$ である。分母の $2 \log_{10} 2$ も正であるから、
$$\frac{\log_{10} 2 + 3}{2 \log_{10} 2} - 5.4 > 0$$
すなわち、
$$5.4 < \frac{\log_{10} 2 + 3}{2 \log_{10} 2}$$
が成り立つ。したがって、
$$5.4 < \log_4 2022$$
が示された。
(i), (ii) より、
$$5.4 < \log_4 2022 < 5.5$$
であることが示された。
解説
対数の値の評価問題における定石である「真数を都合の良い数で挟む」手法を問う問題である。 本問では、底を $10$ に変換したあと、$\log_{10} 2$ の値を用いて計算ができるように、$2^m \cdot 10^n$ の形で $2022$ を近似できるかが鍵となる。 特に $2022 < 2048 = 2^{11}$ に気付けると、上からの評価が鮮やかに決まる。 下からの評価については、$2000 = 2 \times 10^3$ を用いるのが自然な発想である。その後の不等式の処理では、無理に割り算を実行するよりも、示すべき目標との差をとって正であることを示す方が、論理の飛躍がなく計算ミスも防ぎやすい。
答え
(証明問題のため省略、解法にて題意は示された。)
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