数学3 体積 問題 35 解説

方針・初手
まず媒介変数 $t$ を消去して、曲線 $C$ を $x,y$ の関係式で表す。
与えられた式
$$ x=\frac{\cos t}{1+\sin t},\qquad y=\sin t \qquad \left(0\le t\le \frac{\pi}{2}\right) $$
より、$\sin t=y$ を用いて $x$ を $y$ の式に直せば、面積も回転体の体積も通常の積分で求めやすくなる。
解法1
$t=0$ のとき
$$ (x,y)=(1,0) $$
であり、$t=\dfrac{\pi}{2}$ のとき
$$ (x,y)=(0,1) $$
である。
また、
$$ x^2=\frac{\cos^2 t}{(1+\sin t)^2} =\frac{1-\sin^2 t}{(1+\sin t)^2} =\frac{1-\sin t}{1+\sin t} =\frac{1-y}{1+y} $$
となるので、
$$ x^2=\frac{1-y}{1+y} $$
を得る。
これを $y$ について解くと、
$$ y=\frac{1-x^2}{1+x^2} $$
である。
したがって、曲線 $C$ は第1象限において
$$ y=\frac{1-x^2}{1+x^2}\qquad (0\le x\le 1) $$
と表される。
(1) 面積
求める面積を $S$ とすると、
$$ S=\int_0^1 y,dx =\int_0^1 \frac{1-x^2}{1+x^2},dx $$
である。
ここで
$$ \frac{1-x^2}{1+x^2} =-1+\frac{2}{1+x^2} $$
であるから、
$$ S=\int_0^1 \left(-1+\frac{2}{1+x^2}\right),dx $$
となる。
よって
$$ S=\left[-x+2\arctan x\right]_0^1 =-1+2\cdot \frac{\pi}{4} =\frac{\pi}{2}-1 $$
である。
(2)
$y$ 軸の周りに1回転してできる立体の体積
$y$ 軸回転であるから、$y$ を変数とする円板法を用いると自然である。
体積を $V$ とすると、
$$ V=\pi\int_0^1 x^2,dy $$
であり、先ほど求めた
$$ x^2=\frac{1-y}{1+y} $$
を代入して
$$ V=\pi\int_0^1 \frac{1-y}{1+y},dy $$
となる。
ここで
$$ \frac{1-y}{1+y} =-1+\frac{2}{1+y} $$
であるから、
$$ V=\pi\int_0^1 \left(-1+\frac{2}{1+y}\right),dy $$
となる。
したがって、
$$ V=\pi\left[-y+2\log(1+y)\right]_0^1 =\pi\left(-1+2\log 2\right) $$
である。
ゆえに
$$ V=\pi(2\log 2-1) $$
を得る。
解説
この問題の要点は、媒介変数表示のまま積分しようとせず、まず曲線の方程式を作ることである。
実際、
$$ x^2=\frac{1-y}{1+y} $$
から
$$ y=\frac{1-x^2}{1+x^2} $$
がすぐに得られるので、面積は $x$ で積分できる。
また、回転体は $y$ 軸回転なので、半径が $x$ である円板を考え、
$$ V=\pi\int x^2,dy $$
とするのが最も簡潔である。面積では $y=\dfrac{1-x^2}{1+x^2}$、体積では $x^2=\dfrac{1-y}{1+y}$ を使い分けると計算がきれいに進む。
答え
$$ \text{(1) }\frac{\pi}{2}-1 $$
$$ \text{(2) }\pi(2\log 2-1) $$
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