数学C 平面ベクトル 問題 45 解説

方針・初手
$\overrightarrow{AB}=\vec b,\ \overrightarrow{AC}=\vec c$ はともに長さ $1$ で、なす角は $60^\circ$ である。
$\vec p=x\vec b+y\vec c$ と表すとき、$\vec p$ が点 $A$ から見た点 $P$ の位置ベクトルであることを利用し、点 $P$ が三角形 $ABC$ の外接円上にある条件を式にする。
解法1
$\vec b,\vec c$ は
$$ |\vec b|=|\vec c|=1,\qquad \vec b\cdot \vec c=\cos 60^\circ=\frac12 $$
を満たす。
点 $P$ は外接円 $K$ 上にある。正三角形 $ABC$ の外接円は $A,B,C$ を通るので、点 $P$ がこの円上にある条件を、座標に直して考える。
$\vec b$ の向きを $x$ 軸正方向にとると、
$$ \vec b=(1,0),\qquad \vec c=\left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right) $$
とおける。
このとき
$$ \vec p=x\vec b+y\vec c $$
より、点 $P$ の直交座標を $(X,Y)$ とすると
$$ (X,Y)=x(1,0)+y\left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right) =\left(x+\frac12y,\frac{\sqrt3}{2}y\right) $$
である。
正三角形 $ABC$ の頂点は
$$ A(0,0),\qquad B(1,0),\qquad C\left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right) $$
である。この外接円の中心は
$$ \left(\frac12,\frac{\sqrt3}{6}\right) $$
で、半径は
$$ \frac1{\sqrt3} $$
である。
したがって、外接円 $K$ の方程式は
$$ \left(X-\frac12\right)^2+\left(Y-\frac{\sqrt3}{6}\right)^2=\frac13 $$
である。
ここに
$$ X=x+\frac12y,\qquad Y=\frac{\sqrt3}{2}y $$
を代入する。
$$ \left(x+\frac12y-\frac12\right)^2+ \left(\frac{\sqrt3}{2}y-\frac{\sqrt3}{6}\right)^2 =\frac13 $$
これを整理する。まず展開すると、
$$ \left(x+\frac12y\right)^2-\left(x+\frac12y\right)+\frac14 +\frac34y^2-\frac12y+\frac1{12} =\frac13 $$
ここで
$$ \frac14+\frac1{12}=\frac13 $$
であるから、定数項は右辺と打ち消し合う。よって
$$ \left(x+\frac12y\right)^2+\frac34y^2-x-\frac12y-\frac12y=0 $$
となる。
さらに整理して
$$ x^2+xy+y^2-x-y=0 $$
を得る。
したがって、$x,y$ が満たす方程式は
$$ x^2+xy+y^2-x-y=0 $$
である。
次に
$$ u=x+\frac12y,\qquad v=\frac{\sqrt3}{2}y $$
とおく。これは先ほどの直交座標 $(X,Y)$ そのものであるから、点 $(u,v)$ は外接円 $K$ 上を動く。
したがって、その軌跡は
$$ \left(u-\frac12\right)^2+\left(v-\frac{\sqrt3}{6}\right)^2=\frac13 $$
である。
解説
この問題では、$\vec b,\vec c$ が斜交基底である点に注意する必要がある。$\vec p=x\vec b+y\vec c$ の係数 $(x,y)$ はそのまま直交座標ではない。
しかし
$$ \vec b=(1,0),\qquad \vec c=\left(\frac12,\frac{\sqrt3}{2}\right) $$
とおけば、
$$ (u,v)=\left(x+\frac12y,\frac{\sqrt3}{2}y\right) $$
は点 $P$ の通常の直交座標そのものになる。
したがって、(1) は外接円の方程式を斜交座標 $(x,y)$ に直したもの、(2) はそれを直交座標 $(u,v)$ に戻したものと見るとよい。
答え
(1)
$$ x^2+xy+y^2-x-y=0 $$
(2)
$$ \left(u-\frac12\right)^2+\left(v-\frac{\sqrt3}{6}\right)^2=\frac13 $$
すなわち、中心
$$ \left(\frac12,\frac{\sqrt3}{6}\right) $$
半径
$$ \frac1{\sqrt3} $$
の円である。
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