数学C 楕円 問題 11 解説

方針・初手
点 $P$ を放物線上の点として $P=(t^2,t)$ とおく。ただし条件より $t>1$ である。
楕円に引いた2本の接線が垂直に交わる条件を、点 $P=(u,v)$ から楕円 $2x^2+y^2=2$ に引いた接線の傾きについて求める。
解法1
点 $P=(u,v)$ から引いた接線の傾きを $m$ とする。この直線は
$$ y-v=m(x-u) $$
である。これを楕円
$$ 2x^2+y^2=2 $$
に代入すると、
$$ 2x^2+{m(x-u)+v}^2=2 $$
となる。
整理すると、
$$ (2+m^2)x^2+2m(v-mu)x+(v-mu)^2-2=0 $$
である。この直線が楕円に接するためには、この $x$ についての2次方程式の判別式が $0$ になればよい。
したがって
$$ {2m(v-mu)}^2-4(2+m^2){(v-mu)^2-2}=0 $$
である。両辺を $4$ で割って整理すると、
$$ m^2(v-mu)^2-(2+m^2){(v-mu)^2-2}=0 $$
より、
$$ (v-mu)^2=m^2+2 $$
となる。これを展開すると、
$$ v^2-2uvm+u^2m^2=m^2+2 $$
であるから、
$$ (u^2-1)m^2-2uvm+(v^2-2)=0 $$
を得る。
この2次方程式の2つの解が、点 $P$ から楕円に引いた2本の接線の傾きである。これらを $m_1,m_2$ とすると、解と係数の関係より
$$ m_1m_2=\frac{v^2-2}{u^2-1} $$
である。
2本の接線が垂直に交わるから、
$$ m_1m_2=-1 $$
でなければならない。よって
$$ \frac{v^2-2}{u^2-1}=-1 $$
である。$t>1$ より $u=t^2>1$ なので $u^2-1\neq 0$ であり、両辺に $u^2-1$ をかけて
$$ v^2-2=-(u^2-1) $$
すなわち
$$ u^2+v^2=3 $$
を得る。
ここで点 $P$ は放物線 $x=y^2$ 上にあるので、
$$ P=(t^2,t) $$
とおける。したがって
$$ u=t^2,\qquad v=t $$
である。これを $u^2+v^2=3$ に代入すると、
$$ t^4+t^2=3 $$
である。
ここで求める $x$ 座標は $x=t^2$ なので、$X=t^2$ とおくと、
$$ X^2+X-3=0 $$
となる。これを解くと、
$$ X=\frac{-1\pm\sqrt{13}}{2} $$
である。
ただし $t>1$ より $X=t^2>1$ である。したがって適するのは
$$ X=\frac{-1+\sqrt{13}}{2} $$
である。
よって、点 $P$ の $x$ 座標は
$$ \frac{\sqrt{13}-1}{2} $$
である。
解法2
楕円
$$ \frac{x^2}{1}+\frac{y^2}{2}=1 $$
に対して、外部の点から引いた2本の接線が垂直に交わる点の軌跡は準円であり、
$$ x^2+y^2=1+2=3 $$
である。
したがって点 $P$ は、放物線
$$ x=y^2 $$
と円
$$ x^2+y^2=3 $$
の共通部分にある。
点 $P=(t^2,t)$ とおくと、$t>1$ であり、
$$ (t^2)^2+t^2=3 $$
すなわち
$$ t^4+t^2=3 $$
である。
求める $x$ 座標を $X=t^2$ とおくと、
$$ X^2+X-3=0 $$
より、
$$ X=\frac{-1\pm\sqrt{13}}{2} $$
である。条件 $t>1$ より $X=t^2>1$ であるから、
$$ X=\frac{\sqrt{13}-1}{2} $$
である。
解説
この問題の中心は、「楕円に外部の点から引いた2本の接線が垂直」という条件をどう処理するかである。
解法1では、接線の傾きを $m$ として判別式条件を使い、接線の傾きが満たす2次方程式を作った。2本の接線が垂直であることは、傾きの積が $-1$ であることに対応する。
解法2では、楕円の準円を利用して一気に処理している。楕円
$$ \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1 $$
の準円は
$$ x^2+y^2=a^2+b^2 $$
である。本問では $a^2=1,\ b^2=2$ なので、準円は $x^2+y^2=3$ である。
答え
$$ \boxed{\frac{\sqrt{13}-1}{2}} $$
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