東北大学 2022年 理系 第1問 解説

方針・初手
$l,m,n$ は正の奇数であるから、
$$ l=2a+1,\quad m=2b+1,\quad n=2c+1 $$
とおける。ただし $a,b,c$ は $0$ 以上の整数である。
すると条件 $l+m+n=K$ は
$$ 2a+1+2b+1+2c+1=K $$
すなわち
$$ a+b+c=\frac{K-3}{2} $$
に言い換えられる。したがって、もとの問題は「非負整数解の個数」を数える問題になる。
解法1
まず一般の $K$ について $N$ を求める。
$a+b+c=\dfrac{K-3}{2}$ の非負整数解の個数は、重複組合せより
$$ {}_{\frac{K-3}{2}+2}\mathrm{C}_{2} ========================== {}_{\frac{K+1}{2}}\mathrm{C}_{2} $$
である。よって
$$ N={}_{\frac{K+1}{2}}\mathrm{C}_{2} ========================== # \frac{\frac{K+1}{2}\cdot \frac{K-1}{2}}{2} \frac{K^2-1}{8} $$
となる。
(1) $K=99$ のとき
$$ N=\frac{99^2-1}{8} =\frac{9801-1}{8} =\frac{9800}{8} =1225 $$
よって求める個数は
$$ 1225 $$
である。
(2) $K=99$ のとき,$l,m,n$ の中に同じ奇数を $2$ つ以上含む組の個数
このとき
$$ a+b+c=\frac{99-3}{2}=48 $$
である。
$l,m,n$ の中に同じ奇数を $2$ つ以上含むことは、$a,b,c$ の中に等しいものが $2$ つ以上あることと同値である。
そこで、 $a=b$ となる組、 $a=c$ となる組、 $b=c$ となる組 を数えて包除原理を用いる。
(i)
$a=b$ のとき
$$ 2a+c=48 $$
となる。$a=0,1,2,\dots,24$ と動くので、解の個数は $25$ 個である。
同様に $a=c$ となる組も $25$ 個、$b=c$ となる組も $25$ 個である。
したがって単純に足すと
$$ 25+25+25=75 $$
個である。
ただし、$a=b=c$ の場合を重複して数えている。
$a=b=c$ なら
$$ 3a=48 $$
より
$$ a=16 $$
であり、このような組はただ $1$ 個である。これは $a=b$ と $a=c$、 $a=b$ と $b=c$、 $a=c$ と $b=c$ の各共通部分として数えられている。
よって包除原理より、求める個数は
$$ 25+25+25-1-1-1+1=73 $$
である。
(3) $N>K$ を満たす最小の $K$
一般に
$$ N=\frac{K^2-1}{8} $$
であるから、
$$ \frac{K^2-1}{8}>K $$
を解けばよい。これを整理すると
$$ K^2-8K-1>0 $$
となる。二次方程式 $K^2-8K-1=0$ の解は
$$ K=4\pm \sqrt{17} $$
であるから、
$$ K>4+\sqrt{17} $$
のとき $N>K$ となる。
ここで
$$ 4+\sqrt{17}\approx 8.12 $$
であり、$K$ は $3$ より大きい奇数なので、条件を満たす最小の $K$ は
$$ 9 $$
である。
実際、
$$ K=7\ \Rightarrow\ N=\frac{49-1}{8}=6<7, \qquad K=9\ \Rightarrow\ N=\frac{81-1}{8}=10>9 $$
となる。
解説
正の奇数をそのまま扱うより、$2a+1$ の形に直して非負整数の問題に変換するのが基本方針である。すると、和が一定の非負整数解の個数は重複組合せで処理できる。
(2) では「同じものを $2$ つ以上含む」を、$a=b$ などの条件に翻訳して包除原理で数えるのが自然である。単に $3$ 倍すると、すべて等しい場合を重複して数えるので、その補正が必要になる点が重要である。
答え
$$ \text{(1)}\ 1225 $$
$$ \text{(2)}\ 73 $$
$$ \text{(3)}\ 9 $$
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