数学2 相加相乗平均の関係 問題 10 解説

方針・初手
2倍角の公式を用いて $\cos 2\theta$ を $\sin \theta$(すなわち $t$)で表す。その後、与えられた分数式を $t$ の関数として表し、$t$ のとりうる値の範囲に注意しながら、相加平均と相乗平均の大小関係を用いて最小値を求める。
解法1
$\cos 2\theta$ の2倍角の公式より、
$$\cos 2\theta = 1 - 2\sin^2 \theta$$
$\sin \theta = t$ であるから、
$$\cos 2\theta = 1 - 2t^2$$
となる。したがって、オにあてはまる数は $2$ である。
次に、$0 < \theta < \pi$ であるから、$t = \sin \theta$ のとりうる値の範囲は、
$$0 < t \leqq 1$$
である。
求める式を $t$ を用いて表すと、
$$\begin{aligned} \frac{\cos 2\theta}{\sin \theta} + 5\sin \theta &= \frac{1 - 2t^2}{t} + 5t \\ &= \frac{1}{t} - 2t + 5t \\ &= \frac{1}{t} + 3t \end{aligned}$$
となる。
ここで、$t > 0$ より $\frac{1}{t} > 0$ かつ $3t > 0$ であるから、相加平均と相乗平均の大小関係を用いると、
$$\frac{1}{t} + 3t \geqq 2\sqrt{\frac{1}{t} \cdot 3t} = 2\sqrt{3}$$
が成り立つ。
等号が成立するのは、$\frac{1}{t} = 3t$ のときである。
$$3t^2 = 1$$
$t > 0$ より、
$$t = \frac{1}{\sqrt{3}}$$
これは $0 < t \leqq 1$ を満たす。 したがって、$t = \frac{1}{\sqrt{3}}$ のとき、与えられた式は最小値 $2\sqrt{3}$ をとる。
解説
三角関数の相互関係と2倍角の公式を用いて式を簡単にする基本的な問題である。変数を置き換えた際は、常に新しい変数の定義域を確認することが重要である。本問では $0 < \theta < \pi$ から $0 < t \leqq 1$ となる。
最小値を求めるにあたり、$t > 0$ であり、式が $\frac{a}{t} + bt$ の形になっていることから、相加平均と相乗平均の大小関係の利用を思いつきたい。このとき、等号成立条件を満たす $t$ が定義域内に存在することの確認を忘れてはならない。もし等号成立条件を満たす $t$ が定義域外であれば、微分を用いて増減表を書くなどの別のアプローチが必要になる。
答え
オ:2
カ:$2\sqrt{3}$
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