数学2 コーシー・シュワルツの不等式 問題 7 解説

方針・初手
$2x+y+2z$ はベクトル $(x,y,z)$ と $(2,1,2)$ の内積とみなせる。 一方,条件 $x^2+y^2+z^2=18$ は $(x,y,z)$ の長さが一定であることを表す。
したがって,内積の最小値はコーシー・シュワルツの不等式を用いて求めるのが自然である。
解法1
$$ 2x+y+2z=(x,y,z)\cdot(2,1,2) $$
である。
ここで,コーシー・シュワルツの不等式より
$$ |2x+y+2z| \leqq \sqrt{x^2+y^2+z^2}\sqrt{2^2+1^2+2^2} $$
であるから,
$$ |2x+y+2z| \leqq \sqrt{18}\sqrt{9} =3\sqrt{2}\cdot 3 =9\sqrt{2} $$
となる。よって
$$ 2x+y+2z\geqq -9\sqrt{2} $$
であり,最小値は $-9\sqrt{2}$ である。
このとき等号成立条件は,$(x,y,z)$ と $(2,1,2)$ が反対向きに平行であること,すなわち
$$ (x,y,z)=k(2,1,2) $$
ただし $k<0$ である。
これを条件 $x^2+y^2+z^2=18$ に代入すると,
$$ (2k)^2+k^2+(2k)^2=18 $$
より
$$ 9k^2=18 $$
したがって
$$ k^2=2 $$
であり,$k<0$ より
$$ k=-\sqrt{2} $$
となる。
したがって
$$ (x,y,z)=(-2\sqrt{2},-\sqrt{2},-2\sqrt{2}) $$
である。
解説
この問題は「長さが一定のベクトルに対して,ある一次式の最大・最小を求める」典型問題である。 一次式を内積とみると,コーシー・シュワルツの不等式で一気に処理できる。
最小値をとるのは,$(x,y,z)$ が係数ベクトル $(2,1,2)$ と反対向きになるときである。この向きの判断を落とさないことが重要である。
答え
$(x,y,z)=(-2\sqrt{2},-\sqrt{2},-2\sqrt{2})$ である。
自分の記録
誤りを報告
解説の誤り、誤字、表示崩れに気づいた場合は送信してください。ログイン不要です。





