数学A 平面図形 問題 11 解説

方針・初手
円周角が直角であることから $AC$ が直径であると見る。すると、弧の条件から $\overset{\frown}{AD}$ と $\overset{\frown}{CD}$ の大きさが決まり、弦 $AD$ と $CD$ の比が出る。
さらに、点 $P$ からの2本の割線について方べきの定理を用いれば、$y=BC$ を求められる。
解法1
図より $\angle ABC=90^\circ$ であるから、円周角の定理より $AC$ は円の直径である。
したがって、点 $A,D,C$ は同じ半円上にあり、
$$ \overset{\frown}{AD}+\overset{\frown}{CD}=180^\circ $$
である。条件より
$$ \overset{\frown}{AD}=2\overset{\frown}{CD} $$
だから、
$$ 3\overset{\frown}{CD}=180^\circ $$
より
$$ \overset{\frown}{CD}=60^\circ,\qquad \overset{\frown}{AD}=120^\circ $$
である。
円の半径を $R$ とすると、弧 $CD$ に対する弦 $CD$ は
$$ CD=2R\sin 30^\circ=R $$
であり、弧 $AD$ に対する弦 $AD$ は
$$ AD=2R\sin 60^\circ=\sqrt{3}R $$
である。よって
$$ AD=\sqrt{3}CD $$
となる。
また、$AC$ は直径であるから
$$ \angle ADC=90^\circ $$
である。点 $A,D,P$ は一直線上にあるので、$CD\perp DP$ である。したがって、三角形 $CDP$ は $D$ を直角とする直角三角形である。
図より $DP=12,\ CP=13$ だから、三平方の定理より
$$ CD^2+DP^2=CP^2 $$
すなわち
$$ CD^2+12^2=13^2 $$
である。よって
$$ CD^2=169-144=25 $$
より
$$ CD=5 $$
である。
したがって
$$ x=AD=\sqrt{3}CD=5\sqrt{3} $$
である。
次に、点 $P$ からの2本の割線について方べきの定理を用いる。上の割線では近い交点が $D$、遠い交点が $A$ であり、下の割線では近い交点が $C$、遠い交点が $B$ である。
よって
$$ PD\cdot PA=PC\cdot PB $$
が成り立つ。ここで
$$ PA=PD+AD=12+x $$
また
$$ PB=PC+BC=13+y $$
であるから、
$$ 12(12+x)=13(13+y) $$
となる。
$x=5\sqrt{3}$ を代入すると、
$$ 12(12+5\sqrt{3})=13(13+y) $$
である。これを整理して
$$ 144+60\sqrt{3}=169+13y $$
となるので、
$$ 13y=60\sqrt{3}-25 $$
したがって
$$ y=\frac{60\sqrt{3}-25}{13} $$
である。
解説
この問題では、まず図中の直角に注目して $AC$ が直径であることを見抜くのが重要である。これにより、$\overset{\frown}{AD}$ と $\overset{\frown}{CD}$ が同じ半円上の弧になるため、弧の比から弦の比が求められる。
また、$AC$ が直径であることから $\angle ADC=90^\circ$ となり、$A,D,P$ が一直線上にあるため三角形 $CDP$ が直角三角形になる。この部分を見落とすと、$CD$ の長さを求められない。
最後の $y$ は、2本の割線に対する方べきの定理
$$ PD\cdot PA=PC\cdot PB $$
を使うのが自然である。$PA$ と $PB$ はそれぞれ全体の長さなので、$PA=12+x,\ PB=13+y$ と置く点に注意する。
答え
$$ x=5\sqrt{3},\qquad y=\frac{60\sqrt{3}-25}{13} $$
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