数学C 球面の方程式 問題 1 解説

方針・初手
任意の球面の中心を $(x,y,z)$、半径を $\rho$ とおく。$S_1,S_2$ に外接するという条件は、それぞれの中心間距離が $\rho+1$ であることを意味する。
まずこの2つの距離条件を引き算し、中心の $z$ 座標を決める。次に、その結果を用いて $S_3$ への内接条件を式にする。
解法1
求める球面の中心を $(x,y,z)$、半径を $\rho$ とする。
$S_1$ の中心は $(0,0,2)$、半径は $1$ であるから、$S_1$ に外接する条件は
$$ x^2+y^2+(z-2)^2=(\rho+1)^2 $$
である。
また、$S_2$ の中心は $(0,0,-2)$、半径は $1$ であるから、$S_2$ に外接する条件は
$$ x^2+y^2+(z+2)^2=(\rho+1)^2 $$
である。
この2式の右辺は等しいので、左辺を等しいとおくと
$$ x^2+y^2+(z-2)^2=x^2+y^2+(z+2)^2 $$
となる。整理すると
$$ (z-2)^2=(z+2)^2 $$
であり、
$$ z^2-4z+4=z^2+4z+4 $$
より
$$ z=0 $$
である。
したがって、$S_1,S_2$ に外接する球面の中心は $xy$ 平面上にある。
次に、その中心を $(p,q,0)$ とする。$S_1$ に外接する条件より
$$ \rho+1=\sqrt{p^2+q^2+4} $$
であるから、
$$ \rho=\sqrt{p^2+q^2+4}-1 $$
である。
この球面が $S_3$ に内接するので、中心 $(p,q,0)$ と $S_3$ の中心 $(2,0,0)$ との距離に半径 $\rho$ を加えたものが $S_3$ の半径 $3$ に等しい。したがって
$$ \sqrt{(p-2)^2+q^2}+\rho=3 $$
である。
ここに $\rho=\sqrt{p^2+q^2+4}-1$ を代入すると
$$ \sqrt{(p-2)^2+q^2}+\sqrt{p^2+q^2+4}=4 $$
を得る。
ここで
$$ \sqrt{(p-2)^2+q^2}=4-\sqrt{p^2+q^2+4} $$
とおき、両辺を2乗する。
$$ (p-2)^2+q^2=16-8\sqrt{p^2+q^2+4}+p^2+q^2+4 $$
整理すると
$$ -4p+4=20-8\sqrt{p^2+q^2+4} $$
より
$$ 8\sqrt{p^2+q^2+4}=16+4p $$
である。したがって
$$ \sqrt{p^2+q^2+4}=2+\frac{p}{2} $$
となる。
両辺を2乗して
$$ p^2+q^2+4=\left(2+\frac{p}{2}\right)^2 $$
すなわち
$$ p^2+q^2+4=4+2p+\frac{p^2}{4} $$
である。よって
$$ \frac{3}{4}p^2-2p+q^2=0 $$
となり、両辺を4倍して
$$ 3p^2-8p+4q^2=0 $$
を得る。
平方完成すると
$$ 3\left(p-\frac{4}{3}\right)^2+4q^2=\frac{16}{3} $$
である。したがって
$$ \frac{\left(p-\frac{4}{3}\right)^2}{\frac{16}{9}}+\frac{q^2}{\frac{4}{3}}=1 $$
となる。
これは中心 $\left(\frac{4}{3},0\right)$ の楕円である。$p$ 軸方向の半径は $\frac{4}{3}$、$q$ 軸方向の半径は $\frac{2}{\sqrt{3}}$ である。
よって概形は、$p$ 軸上の端点が
$$ (0,0),\quad \left(\frac{8}{3},0\right) $$
であり、$q$ 軸方向の上下の端点が
$$ \left(\frac{4}{3},\frac{2}{\sqrt{3}}\right),\quad \left(\frac{4}{3},-\frac{2}{\sqrt{3}}\right) $$
であるような楕円である。
解説
$S_1$ と $S_2$ は $z$ 軸上で対称な位置にあり、半径も等しい。そのため、両方に外接する球面の中心は、2つの中心から等距離にある点に限られる。2点 $(0,0,2)$、$(0,0,-2)$ から等距離にある点全体は $xy$ 平面である。
後半では、外接条件から半径 $\rho$ を中心座標 $(p,q)$ で表し、$S_3$ に内接する条件を立てることが重要である。得られる式は平方根を含むが、片方を移項して2乗すれば楕円の方程式に帰着する。
答え
(1)
$S_1,S_2$ に外接する球面の中心を $(x,y,z)$ とすると、外接条件から
$$ x^2+y^2+(z-2)^2=x^2+y^2+(z+2)^2 $$
となるので、$z=0$ である。したがって中心は $xy$ 平面上にある。
(2)
点 $(p,q)$ の軌跡は
$$ 3p^2-8p+4q^2=0 $$
すなわち
$$ \frac{\left(p-\frac{4}{3}\right)^2}{\frac{16}{9}}+\frac{q^2}{\frac{4}{3}}=1 $$
である。
これは中心 $\left(\frac{4}{3},0\right)$、$p$ 軸方向の半径 $\frac{4}{3}$、$q$ 軸方向の半径 $\frac{2}{\sqrt{3}}$ の楕円である。
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