トップ 基礎問題 数学2 複素数と方程式 高次方程式 問題 12

数学2 高次方程式 問題 12 解説

数学2 高次方程式 問題 12 解説

方針・初手

(1) は多項式の割り算に関する証明である。ある多項式が $x - a$ で割り切れることを示すには、因数定理を用いて、その多項式に $x = a$ を代入したときの値が $0$ になることを確認すればよい。

(2) は4次方程式を解く問題であるが、直接展開して解こうとすると計算が煩雑になる。(1) の結果が誘導になっていることに着目する。$f(x) = x$ を満たす $x$ の値(これを $\alpha$ とおく)に対して、$f(f(x)) - x$ は $x - \alpha$ で割り切れる。この性質を利用して、$f(f(x)) - x$ を因数分解する方針をとる。

解法1

(1)

$$g(x) = f(f(x)) - x$$

とおく。因数定理より、$g(x)$ が $x - a$ で割り切れることを示すには、$g(a) = 0$ を示せばよい。

$x = a$ を代入すると、

$$g(a) = f(f(a)) - a$$

となる。ここで、条件 $f(a) = a$ を用いると、$f(f(a)) = f(a) = a$ となるから、

$$g(a) = a - a = 0$$

が成り立つ。 したがって、因数定理により $f(f(x)) - x$ は $x - a$ で割り切れる。

(2)

(1) の結果より、$f(x) = x$ を満たす $x$ は、$f(f(x)) - x = 0$ の解となる。

方程式 $f(x) = x$ を解く。

$$x^2 - x - 2 = x$$

$$x^2 - 2x - 2 = 0$$

この2次方程式の2つの解を $\alpha, \beta$ とすると、(1) より $f(f(x)) - x$ は $x - \alpha$ および $x - \beta$ で割り切れる。 すなわち、$f(f(x)) - x$ は $(x - \alpha)(x - \beta) = x^2 - 2x - 2$ を因数にもつ。

次に、$f(f(x)) - x$ を具体的に計算する。

$$\begin{aligned} f(f(x)) - x &= f(x^2 - x - 2) - x \\ &= (x^2 - x - 2)^2 - (x^2 - x - 2) - 2 - x \\ &= (x^4 + x^2 + 4 - 2x^3 - 4x^2 + 4x) - x^2 + x - 2 - x \\ &= x^4 - 2x^3 - 4x^2 + 4x + 4 \end{aligned}$$

この4次式は $x^2 - 2x - 2$ で割り切れるはずである。実際に多項式の割り算を行うと、

$$x^4 - 2x^3 - 4x^2 + 4x + 4 = (x^2 - 2x - 2)(x^2 - 2)$$

となる。 したがって、方程式 $f(f(x)) - x = 0$ は次のように因数分解できる。

$$(x^2 - 2x - 2)(x^2 - 2) = 0$$

よって、求める $x$ の値は

$$x^2 - 2x - 2 = 0 \quad \text{または} \quad x^2 - 2 = 0$$

を解いて、

$$x = 1 \pm \sqrt{3}, \pm \sqrt{2}$$

となる。

解説

合成関数の不動点に関する典型問題である。一般に、方程式 $f(x) = x$ の解は、方程式 $f(f(x)) = x$ の解にも含まれる。そのため、多項式 $f(f(x)) - x$ は常に $f(x) - x$ を因数にもつという重要な性質がある。

本問は、この性質を (1) で因数定理を通じて示唆し、(2) で4次方程式を解くための誘導として活用する構成になっている。誘導に乗らずに (2) の4次方程式を自力で因数分解することも不可能ではないが、$f(x) - x$ のかたまりを意識することで計算量の削減と見通しの良さを得ることができる。

答え

(1) 示された。

(2) $x = 1 \pm \sqrt{3}, \pm \sqrt{2}$

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