数学2 高次方程式 問題 38 解説

方針・初手
有理数 $a$ を、互いに素な整数を用いた既約分数として表し、方程式に代入する。その後、分母を払って整数の性質(倍数・約数、互いに素)を利用し、分母が $1$ であることを示すのが定石である。
解法1
有理数 $a$ は、互いに素な整数 $m, n$ ($m \geqq 1$)を用いて
$$a = \frac{n}{m}$$
と表すことができる。
$a$ は方程式 $f(x) = 0$ の解であるから、
$$\left(\frac{n}{m}\right)^2 + p\left(\frac{n}{m}\right) + q = 0$$
が成り立つ。
両辺に $m^2$ を掛けると、
$$n^2 + pmn + qm^2 = 0$$
となり、移項して $m$ でくくると、
$$n^2 = -m(pn + qm)$$
となる。
ここで、$p, q, m, n$ はすべて整数であるから、$- (pn + qm)$ も整数である。 よって、上式より $n^2$ は $m$ の倍数である。
一方、前提より $m$ と $n$ は互いに素であるから、$m$ と $n^2$ も互いに素である。 $n^2$ が $m$ の倍数であり、かつ $m$ と $n^2$ が互いに素であるためには、$m$ は $\pm 1$ の約数でなければならない。
最初に $m \geqq 1$ と設定しているため、$m = 1$ である。
したがって、
$$a = \frac{n}{1} = n$$
となり、$n$ は整数であるから、$a$ も整数であることが示された。
解説
最高次の係数が $1$ である整係数多項式(モニック多項式)の方程式において、有理数解が存在するならば、それは必ず整数解になるという有名な性質の証明問題である。
有理数を扱う証明問題においては、「互いに素な整数を用いた既約分数で表す」という初手が非常に有効である。代入して分母を払い、整数の剰余や互いに素の性質へと持ち込む流れは、整数問題の典型的な処理として確実に身につけておきたい。
答え
有理数 $a$ を既約分数で表して方程式に代入し、互いに素である性質を用いることで、$a$ の分母が $1$ になることを示し、題意を証明した。
自分の記録
誤りを報告
問題文の写しミス、解説の誤り、誤字、表示崩れに気づいた場合は送信してください。ログイン不要です。





