数学2 高次方程式 問題 39 解説

方針・初手
相反方程式に似た形をしているため、係数の対称性に着目して項をまとめる。$x^2$ と $\frac{4}{x^2}$、$-5x$ と $-\frac{10}{x}$ をそれぞれ組み合わせて、$x + \frac{2}{x}$ の塊を作るのが定石である。その後、指定された通りに $t = x + \frac{2}{x}$ とおいて $t$ の2次方程式に帰着させ、得られた $t$ の値から $x$ の実数解を求める。
解法1
与えられた方程式は
$$ x^2 - 5x + 8 - \frac{10}{x} + \frac{4}{x^2} = 0 $$
項を組み合わせるように変形すると
$$ \left(x^2 + \frac{4}{x^2}\right) - 5\left(x + \frac{2}{x}\right) + 8 = 0 $$
ここで、$t = x + \frac{2}{x}$ とおき、両辺を2乗すると
$$ t^2 = \left(x + \frac{2}{x}\right)^2 $$
$$ t^2 = x^2 + 4 + \frac{4}{x^2} $$
$$ x^2 + \frac{4}{x^2} = t^2 - 4 $$
となる。これを変形した方程式に代入すると
$$ (t^2 - 4) - 5t + 8 = 0 $$
$$ t^2 - 5t + 4 = 0 $$
したがって、$[ア] = 5, [イ] = 4$ である。
次に、この $t$ についての2次方程式を解くと
$$ (t - 1)(t - 4) = 0 $$
$$ t = 1, 4 $$
ここで、$t$ の値によって場合分けをして $x$ を求める。
(i) $t = 1$ のとき
$$ x + \frac{2}{x} = 1 $$
両辺に $x$($x \neq 0$)を掛けて整理すると
$$ x^2 - x + 2 = 0 $$
この2次方程式の判別式を $D$ とすると
$$ D = (-1)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 2 = -7 < 0 $$
判別式が負となるため、この方程式は実数解を持たない。
(ii) $t = 4$ のとき
$$ x + \frac{2}{x} = 4 $$
両辺に $x$($x \neq 0$)を掛けて整理すると
$$ x^2 - 4x + 2 = 0 $$
この2次方程式を解の公式を用いて解くと
$$ x = \frac{-(-4) \pm \sqrt{(-4)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 2}}{2} = \frac{4 \pm \sqrt{8}}{2} = 2 \pm \sqrt{2} $$
これは実数であり、前提条件である $x \neq 0$ も満たす。 したがって、$[ウ] = 2, [エ] = 2$ である。
解説
本問は、係数が対称に近い形をした方程式(広義の相反方程式)の標準的な解法を問う問題である。$x^k + \frac{a^k}{x^k}$ を含んだ方程式は、中心となる次数で全体を割るか、本問のようにあらかじめ割り算された形から $t = x + \frac{a}{x}$ とおくことで、次数を下げた方程式に帰着できる。
また、求めた $t$ の値から $x$ に戻す際、最終的に「実数解」のみが求められている点に注意が必要である。すべての $t$ の値に対して $x$ が実数解を持つとは限らないため、方程式の判別式等を用いて適切に吟味するプロセスが重要となる。
答え
ア: $5$
イ: $4$
ウ: $2$
エ: $2$
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