数学2 面積・接線 問題 62 解説

方針・初手
放物線の接線の方程式を求めるために、接点の座標を文字でおいて接線の方程式を立式し、それが与えられた点を通るという条件を利用する。法線の方程式は、垂直な直線の傾きの条件から求める。面積の計算では、交点の $x$ 座標から直線の方程式を決定し、グラフの概形から積分区間を正しく把握して定積分を計算する。
解法1
(1)
放物線 $C: y = \frac{1}{4}x^2$ を微分すると $y' = \frac{1}{2}x$ となる。
接点 $\mathrm{Q}$ の $x$ 座標を $t$ とおくと、$\mathrm{Q}\left(t, \frac{1}{4}t^2\right)$ と表せる。
接線 $l$ の方程式は、
$$y - \frac{1}{4}t^2 = \frac{1}{2}t(x - t)$$
$$y = \frac{1}{2}tx - \frac{1}{4}t^2$$
これが点 $\mathrm{P}(0, -4)$ を通るので、
$$-4 = - \frac{1}{4}t^2$$
$$t^2 = 16$$
$$t = \pm 4$$
直線 $l$ は傾きが正であるから、傾き $\frac{1}{2}t > 0$ より $t > 0$ である。よって $t = 4$ となる。
これを代入して、接線 $l$ の方程式は
$$y = 2x - 4$$
接点 $\mathrm{Q}$ の座標は $(4, 4)$ である。
(2)
直線 $m$ は接線 $l$ に垂直である。$l$ の傾きが $2$ であるから、直線 $m$ の傾きを $a$ とすると、垂直条件より
$$2a = -1$$
$$a = -\frac{1}{2}$$
直線 $m$ は点 $\mathrm{Q}(4, 4)$ を通るから、その方程式は
$$y - 4 = -\frac{1}{2}(x - 4)$$
$$y = -\frac{1}{2}x + 6$$
(3)
放物線 $C$ と直線 $m$ の交点の $x$ 座標は、次の方程式の解である。
$$\frac{1}{4}x^2 = -\frac{1}{2}x + 6$$
両辺を $4$ 倍して整理すると、
$$x^2 + 2x - 24 = 0$$
$$(x + 6)(x - 4) = 0$$
$$x = -6, 4$$
点 $\mathrm{Q}$ 以外の交点の $x$ 座標は $-6$ である。
直線 $n$ はこの交点を通り $y$ 軸に平行な直線であるから、その方程式は
$$x = -6$$
放物線 $C$ の頂点は原点 $(0,0)$ であり、$x$ 軸とは原点のみで接する。したがって、放物線 $C$ と $x$ 軸および直線 $n$ で囲まれた部分は、$-6 \leqq x \leqq 0$ の範囲となる。
求める面積 $S$ は、
$$S = \int_{-6}^{0} \frac{1}{4}x^2 \,dx$$
$$S = \left[ \frac{1}{12}x^3 \right]_{-6}^{0}$$
$$S = 0 - \frac{1}{12}(-6)^3$$
$$S = -\frac{1}{12} \cdot (-216) = 18$$
解説
放物線の接線の方程式は、接点を文字でおいて立式し、通過点の座標を代入して接点を特定するのが定石である。傾きの条件が与えられているため、求まった複数の接点の候補から適切なものを選択する必要がある。
法線の方程式は、垂直な2直線の傾きの積が $-1$ になる性質を利用する。
面積を求める際は、グラフの概形を把握することが重要である。本問では放物線 $C$ が原点で $x$ 軸と接しているため、直線 $x = -6$ と $x$ 軸および放物線で囲まれた領域の $x$ 座標の範囲が $-6 \leqq x \leqq 0$ と定まる。
答え
(1) 接線 $l$ の方程式: $y = 2x - 4$, 点 $\mathrm{Q}$ の座標: $(4, 4)$
(2) $y = -\frac{1}{2}x + 6$
(3) $S = 18$
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