数学C 空間ベクトル 問題 17 解説

方針・初手
線分 $AB$ 上の点と線分 $OP$ 上の点をそれぞれ媒介変数で表し、同じ点になる条件を連立方程式として解く。
線分であることを確認するため、最後に媒介変数が $0$ 以上 $1$ 以下に入ることを確かめる。
解法1
線分 $AB$ 上の点を $s$ を用いて表す。$0 \leqq s \leqq 1$ として、
$$ A+s(B-A) =(0,1,2)+s(2,2,-2) =(2s,1+2s,2-2s) $$
である。
一方、線分 $OP$ 上の点は、$0 \leqq u \leqq 1$ として、
$$ uP=u(5+t,9+2t,5+3t) $$
と表せる。
したがって、線分 $OP$ と線分 $AB$ が交点をもつためには、ある $s,u,t$ について
$$ (2s,1+2s,2-2s)=u(5+t,9+2t,5+3t) $$
となればよい。成分を比較すると、
$$ \begin{cases} 2s=u(5+t) \\ 1+2s=u(9+2t) \\ 2-2s=u(5+3t) \end{cases} $$
を得る。
第2式から第1式を引くと、
$$ 1=u{(9+2t)-(5+t)}=u(4+t) $$
である。また、第3式から第1式を引くと、
$$ 2-4s=u{(5+3t)-(5+t)}=2ut $$
となる。
ここで第1式より $2s=u(5+t)$ であるから、これを $2-4s=2ut$ に代入すると、
$$ 2-2u(5+t)=2ut $$
すなわち
$$ 1=u(5+2t) $$
である。
したがって、
$$ u(4+t)=1,\qquad u(5+2t)=1 $$
が成り立つ。よって
$$ u(4+t)=u(5+2t) $$
であり、交点が原点でないので $u \neq 0$ であるから、
$$ 4+t=5+2t $$
となる。これより
$$ t=-1 $$
を得る。
このとき
$$ u(4+t)=u\cdot 3=1 $$
より、
$$ u=\frac{1}{3} $$
である。また第1式から
$$ 2s=u(5+t)=\frac{1}{3}\cdot 4=\frac{4}{3} $$
となるので、
$$ s=\frac{2}{3} $$
である。
ここで
$$ 0 \leqq \frac{2}{3} \leqq 1,\qquad 0 \leqq \frac{1}{3} \leqq 1 $$
であるから、得られた点は確かに線分 $AB$ 上かつ線分 $OP$ 上にある。
交点の座標は、線分 $AB$ 上の点として
$$ (2s,1+2s,2-2s) = \left(\frac{4}{3},1+\frac{4}{3},2-\frac{4}{3}\right) \left(\frac{4}{3},\frac{7}{3},\frac{2}{3}\right) $$
である。
また、$t=-1$ のとき
$$ P=(4,7,2) $$
であり、
$$ \frac{1}{3}P = \left(\frac{4}{3},\frac{7}{3},\frac{2}{3}\right) $$
となるので、線分 $OP$ 上にあることも直接確認できる。
解説
この問題では、直線ではなく線分の交点を扱っているため、単に連立方程式を解くだけでは不十分である。得られた媒介変数 $s,u$ がともに $0$ 以上 $1$ 以下であることを確認して初めて、線分どうしが交わるといえる。
計算上は、線分 $AB$ 上の点を $s$、線分 $OP$ 上の点を $u$ で表すのが最も自然である。$t$ は点 $P$ の位置を決めるパラメータなので、$s,u,t$ の3つを未知数として成分比較すればよい。
答え
$t=-1$ のとき、線分 $OP$ と線分 $AB$ は交点をもつ。
その交点の座標は
$$ \left(\frac{4}{3},\frac{7}{3},\frac{2}{3}\right) $$
である。
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