東北大学 1987年 理系 第5問 解説

方針・初手
球が $xy$ 平面と交わってできる円の中心は,球の中心を $xy$ 平面へ正射影した点になる。したがって,球の中心は円 $(x+1)^2+y^2=2$ の中心 $(-1,0,0)$ の真上または真下にある。
そこで球の中心を $(-1,0,c)$,半径を $R$ とおく。
解法1
球の方程式は
$$ (x+1)^2+y^2+(z-c)^2=R^2 $$
と書ける。
この球と $xy$ 平面,すなわち $z=0$ との交わりは
$$ (x+1)^2+y^2+c^2=R^2 $$
すなわち
$$ (x+1)^2+y^2=R^2-c^2 $$
である。
これが与えられた円
$$ (x+1)^2+y^2=2 $$
に一致するので,
$$ R^2-c^2=2 $$
が成り立つ。
次に,この球が平面
$$ 4x+2\sqrt{2},y-z=4 $$
に接するから,球の中心 $(-1,0,c)$ からこの平面までの距離は半径 $R$ に等しい。
平面を
$$ 4x+2\sqrt{2},y-z-4=0 $$
と書くと,距離は
$$ \frac{|4(-1)+2\sqrt{2}\cdot 0-c-4|}{\sqrt{4^2+(2\sqrt{2})^2+(-1)^2}} ==================================================================== # \frac{|-8-c|}{\sqrt{16+8+1}} \frac{|c+8|}{5} $$
である。よって
$$ R=\frac{|c+8|}{5} $$
を得る。
これを $R^2-c^2=2$ に代入すると,
$$ \frac{(c+8)^2}{25}-c^2=2 $$
となるので,
$$ (c+8)^2-25c^2=50 $$
$$ c^2+16c+64-25c^2=50 $$
$$ 24c^2-16c-14=0 $$
$$ 12c^2-8c-7=0 $$
これを解くと,
$$ c=\frac{8\pm \sqrt{64+336}}{24} =\frac{8\pm 20}{24} $$
より,
$$ c=\frac76,\quad -\frac12 $$
である。
それぞれについて半径 $R$ を求める。
(i) $c=\dfrac76$ のとき
$$ R=\frac{\frac76+8}{5} =\frac{55/6}{5} =\frac{11}{6} $$
(ii) $c=-\dfrac12$ のとき
$$ R=\frac{-\frac12+8}{5} =\frac{15/2}{5} =\frac32 $$
したがって求める球は
$$ (x+1)^2+y^2+\left(z-\frac76\right)^2=\left(\frac{11}{6}\right)^2 $$
および
$$ (x+1)^2+y^2+\left(z+\frac12\right)^2=\left(\frac32\right)^2 $$
である。
解説
この問題の要点は,球と平面 $z=0$ の交わりが円であるとき,その円の中心が球の中心の $xy$ 平面への射影になることである。したがって中心の $x,y$ 座標はすぐに決まる。
あとは,断面円の半径に関する関係 $R^2-c^2=2$ と,平面に接する条件「中心から平面までの距離 $=$ 半径」を連立すればよい。条件が2つあるので,球が2個求まることも自然である。
答え
求める球の方程式は
$$ (x+1)^2+y^2+\left(z-\frac76\right)^2=\frac{121}{36} $$
または
$$ (x+1)^2+y^2+\left(z+\frac12\right)^2=\frac94 $$
である。
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