東北大学 2000年 理系 第2問 解説

方針・初手
$f(x)$ は $x$ の2次関数である。したがって、$0\le x\le 1$ での増減を調べれば最小値が分かる。
ここでは導関数を用いて、$f(x)$ が区間 $[0,1]$ で単調減少であることを示す。
解法1
与えられた関数は
$$ f(x)=\frac14|\alpha+\beta|^2x^2-(|\alpha|+|\beta|)x+1 $$
である。
これを微分すると
$$ f'(x)=\frac12|\alpha+\beta|^2x-(|\alpha|+|\beta|) $$
となる。
ここで $0\le x\le 1$ であるから、
$$ f'(x)\le \frac12|\alpha+\beta|^2-(|\alpha|+|\beta|) $$
が成り立つ。
さらに三角不等式より
$$ |\alpha+\beta|\le |\alpha|+|\beta| $$
であるので、$s=|\alpha+\beta|$ とおくと
$$ f'(x)\le \frac12s^2-s=s\left(\frac{s}{2}-1\right) $$
となる。
仮定より $|\alpha+\beta|<2$、すなわち $0\le s<2$ であるから、
$$ s\left(\frac{s}{2}-1\right)\le 0 $$
であり、したがって
$$ f'(x)\le 0 $$
が $0\le x\le 1$ の範囲で成り立つ。
よって $f(x)$ は区間 $[0,1]$ で単調減少であるから、最小値は右端 $x=1$ でとる。
したがって最小値は
$$ f(1)=\frac14|\alpha+\beta|^2-(|\alpha|+|\beta|)+1 $$
である。
解説
この問題の要点は、2次関数の頂点を直接求めるよりも、導関数の符号を区間全体で押さえることである。
特に
$$ |\alpha+\beta|\le |\alpha|+|\beta| $$
と
$$ |\alpha+\beta|<2 $$
を組み合わせると、$f'(x)$ が $[0,1]$ で常に $0$ 以下になることが分かる。したがって、最小値は端点 $x=1$ でと直ちに判断できる。
答え
最小値は
$$ 1-(|\alpha|+|\beta|)+\frac14|\alpha+\beta|^2 $$
であり、これは $x=1$ のときに達する。
自分の記録
誤りを報告
解説の誤り、誤字、表示崩れに気づいた場合は送信してください。ログイン不要です。











