東北大学 1986年 文系 第2問 解説

方針・初手
漸化式 $a_{k+1}=4a_k+3$ は、そのままでは定数項 $3$ が邪魔で扱いにくい。そこで $a_k+1$ に注目すると、きれいな等比型の漸化式に直せる。
そのうえで、和の式に現れる $\log_2(a_k+1)$ を具体的に求めれば、分母が $k(k+1)$ の形になり、部分分数分解で和を処理できる。
解法1
まず
$$ b_k=a_k+1 $$
とおくと、与えられた漸化式より
$$ b_{k+1}=a_{k+1}+1=4a_k+3+1=4(a_k+1)=4b_k $$
となる。初項は
$$ b_1=a_1+1=3+1=4 $$
であるから、${b_k}$ は初項 $4$、公比 $4$ の等比数列である。したがって
$$ b_k=4^k $$
よって
$$ a_k=b_k-1=4^k-1 $$
である。これで (1) の答えが求まった。
次に (2) を求める。上で得た結果から
$$ a_k+1=4^k $$
なので
$$ \log_2(a_k+1)=\log_2(4^k)=\log_2(2^{2k})=2k $$
同様に
$$ \log_2(a_{k+1}+1)=2(k+1) $$
である。したがって求める和を $S_n$ とすると
$$ S_n=\sum_{k=1}^n \frac{1}{\log_2(a_k+1)\log_2(a_{k+1}+1)} =\sum_{k=1}^n \frac{1}{(2k)\cdot 2(k+1)} $$
すなわち
$$ S_n=\frac14\sum_{k=1}^n \frac{1}{k(k+1)} $$
ここで
$$ \frac{1}{k(k+1)}=\frac{1}{k}-\frac{1}{k+1} $$
より
$$ S_n=\frac14\sum_{k=1}^n \left(\frac{1}{k}-\frac{1}{k+1}\right) $$
これは望ましく消去して
$$ S_n=\frac14\left(1-\frac{1}{n+1}\right) =\frac14\cdot \frac{n}{n+1} $$
したがって
$$ S_n=\frac{n}{4(n+1)} $$
となる。
解説
この問題の要点は、漸化式 $a_{k+1}=4a_k+3$ をそのまま扱わず、$a_k+1$ に直して等比数列にすることである。
実際、
$$ a_{k+1}+1=4(a_k+1) $$
となるので、一般項は一気に求まる。さらに和の中の対数も
$$ \log_2(a_k+1)=\log_2(4^k)=2k $$
と単純になり、最後は
$$ \frac{1}{k(k+1)} $$
の形の望ましい和に帰着する。この種の「定数項を消すためにずらす」という処理は、一次の漸化式で非常に典型的である。
答え
(1)
$$ a_n=4^n-1 $$
(2)
$$ \sum_{k=1}^n \frac{1}{\log_2(a_k+1)\log_2(a_{k+1}+1)} =\frac{n}{4(n+1)} $$
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