東北大学 2003年 文系 第2問 解説

方針・初手
それぞれの2次不等式を因数分解して、集合 $A,B$ を数直線上の区間として表す。
すると、$A\cap B\neq\varnothing$ である条件は、2つの区間が重なる条件に言い換えられる。
解法1
まず、$A$ を定める不等式を因数分解する。
$$ x^2+(1-a^2)x+a^3-2a^2+a = x^2-(a^2-1)x+a(a-1)^2 = (x-(a-1))(x-a(a-1)) $$
したがって
$$ A={x\mid (x-(a-1))(x-a(a-1))\le 0} $$
である。
ここで
$$ a(a-1)-(a-1)=(a-1)^2\ge 0 $$
より、常に
$$ a-1\le a(a-1) $$
が成り立つ。よって
$$ A=[,a-1,\ a(a-1),] $$
である。
次に、$B$ を定める不等式を因数分解する。
$$ x^2+(2a-7)x+a^2-7a+10 = (x-(2-a))(x-(5-a)) $$
よって
$$ B={x\mid (x-(2-a))(x-(5-a))<0} $$
であり、
$$ B=(,2-a,\ 5-a,) $$
となる。
したがって、$A\cap B\neq\varnothing$ であるためには、閉区間 $[,a-1,\ a(a-1),]$ と開区間 $(,2-a,\ 5-a,)$ が重なればよい。
その条件は
$$ a-1<5-a $$
かつ
$$ 2-a<a(a-1) $$
である。
前者より
$$ 2a<6 $$
すなわち
$$ a<3 $$
を得る。
後者より
$$ 2-a<a^2-a $$
すなわち
$$ 2<a^2 $$
であるから
$$ a^2>2 $$
すなわち
$$ a<-\sqrt{2}\quad \text{または}\quad a>\sqrt{2} $$
となる。
以上を合わせると
$$ a<-\sqrt{2}\quad \text{または}\quad \sqrt{2}<a<3 $$
である。
解説
この問題の要点は、2次不等式をそのまま判別式で処理するのではなく、因数分解して区間として読むことである。
特に $A$ の両端は $a-1,\ a(a-1)$ であり、その大小関係を
$$ a(a-1)-(a-1)=(a-1)^2\ge 0 $$
で確定しておくのが重要である。ここを確認しないと、場合分けが必要かどうかが曖昧になる。
あとは、2つの区間が空でなく重なる条件を不等式2本に直せばよい。
答え
$$ a\in (-\infty,-\sqrt{2})\cup(\sqrt{2},3) $$
である。
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