東北大学 2015年 文系 第1問 解説

方針・初手
与えられた条件は
$$ (a_{n+1}-a_n)^2=3(a_n+a_{n+1}) $$
と書き直せる。これを固定した $a_{n+1}$ に関する二次方程式とみると、$a_n$ と $a_{n+2}$ が同じ方程式の解になる。これにより (1) がすぐ出る。
その後、差 $b_n=a_{n+1}-a_n$ を見ると、(1) から $b_{n+1}-b_n$ が一定になるので、${b_n}$ は等差数列である。最後にそれを足し上げれば ${a_n}$ の一般項が求まる。
解法1
(1)
$a_n+a_{n+2}$ を $a_{n+1}$ で表す。
与式
$$ a_n^2-2a_na_{n+1}+a_{n+1}^2=3(a_n+a_{n+1}) $$
を $a_n$ について整理すると
$$ a_n^2-(2a_{n+1}+3)a_n+(a_{n+1}^2-3a_{n+1})=0 $$
となる。
一方、添字を $n+1$ にずらした式
$$ a_{n+1}^2-2a_{n+1}a_{n+2}+a_{n+2}^2=3(a_{n+1}+a_{n+2}) $$
を $a_{n+2}$ について整理すると
$$ a_{n+2}^2-(2a_{n+1}+3)a_{n+2}+(a_{n+1}^2-3a_{n+1})=0 $$
となる。
したがって、$a_n$ と $a_{n+2}$ はともに
$$ x^2-(2a_{n+1}+3)x+(a_{n+1}^2-3a_{n+1})=0 $$
の解である。よって解と係数の関係より
$$ a_n+a_{n+2}=2a_{n+1}+3 $$
である。
(2)
$b_n=a_{n+1}-a_n$ の一般項を求める。
(1) の結果より
$$ a_n+a_{n+2}=2a_{n+1}+3 $$
であるから、
$$ (a_{n+2}-a_{n+1})-(a_{n+1}-a_n)=a_{n+2}+a_n-2a_{n+1}=3 $$
となる。すなわち
$$ b_{n+1}-b_n=3 $$
である。よって ${b_n}$ は公差 $3$ の等差数列である。
初項を求めるために $n=1$ を与式に代入する。
$$ 3^2-2\cdot 3a_2+a_2^2=3(3+a_2) $$
より
$$ a_2^2-9a_2=0 $$
すなわち
$$ a_2(a_2-9)=0 $$
である。条件 $a_2>a_1=3$ より $a_2=9$ である。したがって
$$ b_1=a_2-a_1=9-3=6 $$
となる。
ゆえに
$$ b_n=b_1+3(n-1)=6+3(n-1)=3n+3 $$
である。
(3) 数列 ${a_n}$ の一般項を求める。
$b_n=a_{n+1}-a_n=3n+3$ であるから、
$$ a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}b_k $$
より
$$ a_n=3+\sum_{k=1}^{n-1}(3k+3) $$
となる。これを計算すると
$$ \begin{aligned} a_n &=3+3\sum_{k=1}^{n-1}k+3(n-1) \\ &=3+3\cdot \frac{(n-1)n}{2}+3(n-1) \\ &=3+\frac{3(n-1)(n+2)}{2} \\ &=\frac{3n(n+1)}{2} \end{aligned} $$
したがって
$$ a_n=\frac{3n(n+1)}{2} $$
である。
解説
この問題の要点は、与式を単に差の式として扱うだけでなく、固定した $a_{n+1}$ に対する二次方程式 とみることである。すると $a_n$ と $a_{n+2}$ が同じ方程式の2解となり、$a_n+a_{n+2}$ が直ちに求まる。
そこから
$$ b_{n+1}-b_n=a_{n+2}+a_n-2a_{n+1} $$
を見ると一定値 $3$ になるので、差の数列 ${b_n}$ は等差数列である。数列本体 ${a_n}$ はその和として求めるのが自然である。
答え
$$ a_n+a_{n+2}=2a_{n+1}+3 $$
$$ b_n=3n+3 $$
$$ a_n=\frac{3n(n+1)}{2} $$
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