東北大学 2000年 文系 第2問 解説

方針・初手
複素数の等式が $0$ になるためには、実部と虚部がそれぞれ $0$ でなければならない。
そこで、与えられた式の実部・虚部を分け、実数 $a,b$ が存在する条件を調べる。
解法1
与えられた等式は
$$ x^2+(i-2)x+2ab+\left(\frac{b}{2}-2a\right)i=0 $$
である。
$x,a,b$ は実数であるから、実部と虚部を整理すると
$$ \left(x^2-2x+2ab\right)+\left(x+\frac{b}{2}-2a\right)i=0 $$
となる。
したがって、
$$ \begin{cases} x^2-2x+2ab=0 \\ x+\dfrac{b}{2}-2a=0 \end{cases} $$
を満たす実数 $a,b$ が存在すればよい。
虚部の式から
$$ b=4a-2x $$
である。これを実部の式に代入すると
$$ x^2-2x+2a(4a-2x)=0 $$
すなわち
$$ 8a^2-4ax+x^2-2x=0 $$
を得る。
これは $a$ についての2次方程式である。実数解 $a$ が存在するための必要十分条件は判別式が $0$ 以上であることであるから、
$$ (-4x)^2-4\cdot 8\cdot (x^2-2x)\geqq 0 $$
すなわち
$$ 16x^2-32x^2+64x\geqq 0 $$
より
$$ 16x(4-x)\geqq 0 $$
となる。
よって
$$ x(4-x)\geqq 0 $$
であり、
$$ 0\leqq x\leqq 4 $$
を得る。
以上より、求める $x$ の範囲は
$$ 0\leqq x\leqq 4 $$
である。
解説
複素数の方程式では、まず実部と虚部を分けるのが基本である。
その後は、連立条件を満たす実数 $a,b$ が存在するかどうかを「2次方程式が実数解をもつ条件」に帰着させればよい。この問題では、虚部の式で $b$ を消去して $a$ の2次方程式にするのが最も素直である。
答え
$$ 0\leqq x\leqq 4 $$
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